悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024@りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

グリーンルーム

かなり期待していたことの反動でかなりdisっているかも。ネタバレも一部しております。




 昨年、27歳で亡くなってしまったアントン・イルチェンの晩年の主演作の一つが、大阪でもやっと公開されました。バンドものであること、なんかと戦うお話(笑)であることから、かなり期待していました。予告編は未見での鑑賞です。

 全体的な設計が甘いと思いました。それが原因で、場面ごとのキレも、登場人物の行動のキレも甘くなってしまったように思います。ところどころ、種明かしというか説明している場面もあるのですが、そこもキレの悪さが影響して、そうじゃない場面との違いがよくわからないという渦に巻き込まれてしまっています。観客に提示してこその種明かしであり、説明なんですけどね。そう、この映画の製作者の目線の先に観客がいないのです。

 それから、移民、人種差別、ネオナチ、音楽区分としてのパンク、そういったものへの知識と関連性をある程度は知っておくことが、この映画を観るうえでの前提条件となっているので、一般観客にとってはかなり不親切な世界観にもなっています。特に、日本で暮らしてる日本人はそれらのことはあんまり興味もなく、知らない人が多いと推測されますしね、この映画の前提条件は。なので、これから観ようと思われる方は、ネタバレ踏んでもいい覚悟で情報収集しての鑑賞か、何回か鑑賞する気合いで臨まれることをオススメします。

 お話はこんな感じだったのかな。主人公のいる売れないパンクバンド(個人的には音楽をジャンル分けすることに意味はないと思うけどね)が出演ブッキングされたライブハウスは、ネオナチがヘロイン精製していて販売もしている会場(地産地消かw)でした。観客の中には、音楽を聴きにくるのではなく、ヘロインを買いに来る人も多い模様。ただ、従業員や関係者の中でも、ヘロインの売買をやってることは知ってても、ここでヘロイン精製までしていることを知っている人はそんなにいない、という設定だったのかな。

 主人公のバンドのあとにトリで演奏する予定だった「カウパッチャー」(というバンド名だったと思う。主人公のバンドの名前は「AINT RIGHTS」)の為に楽屋を追い出されていたけど、楽屋の中に携帯電話を忘れていたので主人公が取りに入ってみたら、カウパッチャーのバンドメンバーが殺されていました。主人公は慌てて警察を呼ぼうとしますが、会場関係者はヘロイン精製がバレると困るので警察には内緒で処理しようとしていた関係から、主人公のバンドメンバーを楽屋に押し込めてしまいます。

 カウパッチャーの殺されたメンバーは女性で、殺したメンバーは男性です。痴話喧嘩のもつれで、男性がやっちまったようです。ヘロイン中毒の影響もあったようです。女性は、会場関係者と浮気していて、今回予定していたライブの後にその浮気相手と一緒に逃避行する予定だったようです。

 会場関係者は、結局主人公のバンドメンバーを極秘に処理しないといけないことから、色々とやりますが、主人公らの反撃もあり、最後は生き残った主人公とカウパッチャーの殺されていない女性メンバーの二人が残って、会場のオーナー(ヘロイン精製のオーナーでもある)をぶっ殺して映画は終了です。

 とまぁお話のさわりを書いてみましたが、私がそういうお話だと思っただけで、実際には違うかもしれません(笑)。楽屋に閉じ込められる、出てみたら殺られてしまって楽屋に戻る、を3回くらい繰り返すだけの映画、でもあります。

 思わせ振りな場面を作りたい、印象を残したいという思惑はわかるのですが、それをキレの悪い構成の中でやられてしまうと、観客的にはどれをどう取捨選択、処理していいのかわからないんですよね。

 例えば、主人公のバンドが会場で「Nazi Punks Fuck Off!」という曲を演奏して、会場が不穏な空気になり、観客の中で受け渡しされるものがあるという様が描写される場面があるのですが、これって結局、主人公のバンドの選曲にブーたれつつも楽しんでる客と、いつものヘロイン密売風景を描写しているだけで、主人公のバンドに何かがあるかもしれないよという思わせ振りな場面なだけなんですよね。キレがないもんだから、直接的に描写している場面との差別化も得られず、中身が悪い意味でごっちゃになるだけの効果しかないという結果に陥ってしまってるんです。

 ヒロインも、主人公達に何が起こったのかをはっきりと説明しないしね。ヒロインも混乱していてっていう理由なんだろうけど、このあとにあっさりと躊躇なくカッターで人の腹をかっ捌いたり、喉元を掻き切ったりしてるのになー。ここでもキレの悪さが響いてるんですよね。

 この映画のヒロインであるイモージェン・プーツは、『28週後…』のときはもう天使みたいでしたけど、劣化しちゃいましたね。今まで信じたくないから見て見ぬ振りをしておりましたが……。

 

キングコング:髑髏島の巨神

disっていますし、少しネタバレしていますが、観て損はないと思いますねん。



 トムヒが一応主人公ポジなのに目立ってなかったなぁ。『アベンジャーズ』のロキ役のときの方が目立ってました。キャラ設定にアクもなかったし、元SASという設定も活きてなかったし。そして、サミュエルが目立ち過ぎていたしわ寄せもあったかなぁ。

 もうちょっと巨大生物と軍隊(人間)との戦いが見たかったし、コングの最後の相手の髑髏クローラー(超巨大トカゲ?)も、対戦相手としてはどうも迫力がなかったんですよね。

 前半は結構wktkしたんですよ。髑髏島に乗り込んだヘリがコングに片っ端から落とされてから、なんか妙にトーンが落ち着いてしまったというか。もっともっと最後までグイグイと引っ張ってほしかったところです。

 コングがゴジラと戦うというのが事前に情報として提供されているっていうのもあるけど、本編はエンドクレジット後のエピローグへの壮大な予告編だったのかなという感じがしました。エンドクレジットの時点で、ゴジララドンモスラキングギドラの権利はうんちゃらって表示されていたんで(笑)、あ、これはこの後に何かあるなって思ってたら、怪獣達が壁画に描かれていましたよ。なんかね、『GODZILLA ゴジラ』も合わせてアベンジャーズというか、ジャスティス・リーグと同じようなノリというか。モンスターバースと言うらしいです。そんな世界、住みたくねぇ(笑)。もうここに『パシフィック・リム』もぶち込んでしまいましょうよ。

 

全日本プロレス 四條畷大会

 大会前のファンクラブ会員撮影会は、今回は所属選手から一人指名ということで、青柳優馬選手をお願いしました。ロックスタータオルのニューバージョンも買って、サインもいただきました。ありがとうございます。次のファンクラブ撮影会で選手指名のときに野村直矢選手を指名すれば、NEXTREAM全員ソロでのツーショットコンプリートだぜ。

 ゼウス選手が、東修平四條畷市長にリング上でブレーンバスターをかけたり(投げてはいないよw)しつつで大会はスタート。なんという始まり方なんだ(笑)。

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 第1試合は、中島洋平選手VS岡田佑介選手。岡田選手はかなり動きがよくなっていてビックリ。これはもう少ししたら化けるかも、なんて思ったり。細かい動きが凄くいいんですよ。つかさ、試合を作ってたのって岡田選手じゃないかなと。

 第2試合は、丸山敦選手&ビリーケン・キッド選手VSウルティモ・ドラゴン選手&田中稔選手。全日本プロレスで虎ビリーじゃないですか。懐かしい。試合は、4人ともそつなくこなしていただけというか。悪くはないんだけどねー。細かいミスもかなりあったし。テーマがないっちゃーないんで、モチベーションが上がらんかったんかなー。この4人にはもっと高いレベルを期待しちゃってるというのもあるけど、かなり辛い意見になってしまいました。

 第3試合は、長井満也選手&南野タケシ選手&ブラック・タイガーⅦ選手VS秋山準選手&アルティメット・スパイダーJr.選手&タコヤキーダー選手。想像以上に噛み合っていて面白かったです。ブラック・タイガーⅦ選手に座っていた椅子を投げられるし(投げられていたのはタコヤキーダー選手)。いい体験だった(笑)。

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 で、ここで休憩なのですが、長井選手がT-シャツを売っていたので買ったのです。そこで、ついさっきまでオラーと怒鳴ったりとか、チェーン振り回したりとか、ツバはいたりしていた人がですよ、「今日はどちらから来られたのですか」と、腰が低く、優しく丁寧に問いかけられて、ビックリして少しキョドってしまったじゃねーかよー。「またお越しください、ありがとうございます」とか言ってさ、優しく握手するんじゃねーよ。ファンになってしまいそうになるだろうがー。DNM(Dark Nightmare)というチームのリーダーなのにぃ〜〜(←喜んでいますw)。

 第4試合は、大森隆男選手&岩本煌史選手VS青木篤志選手&佐藤光留選手。悪くない試合なんだけど、どうもお互いのよさが噛み合ってなかったような気もします。変態自衛隊はうまいんだけど、今日はそれだけだったかなという感じ。大森さんのアックスボンバー(空振りでも可)が見たかった。

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 第5試合は、崔領二選手&ジェイク・リー選手VS諏訪魔選手&ジョー・ドーリング選手。4月からのチャンカンを睨んでの組み合わせ。ジェイク選手がいい動き。表情も様になってるし。諏訪魔選手もジェイク選手を引き抜きたいような、そんな表情をしてたように思います。個人的には、ジェイク選手はNEXTREAMを抜けて崔選手と組んでいくか、Evolutionへ電撃加入するとかの方がいいと思います。要するに、宮原選手と対角線上に立ってほしいということです。宮原選手とのNEXTREAMタッグは大好きなんですが、ジェイク選手の今からの伸びを考えると、そうした方がいいような気がするのです。秋山社長も言ってましたが、宮原選手を脅かし、そのポジションを奪い取るのはジェイク選手だと思うのです。というか、ジェイク選手が奪ってほしいのです。

 この試合は、デカい選手がぶつかり合うという昔ながらの全日本プロレスっぽい試合で、単純な攻撃なのに諏訪魔選手やドーリング選手がやるだけで会場は沸くし、それを受けるジェイク選手にも手に汗握るし。試合を見ている限りでは、もうドーリング選手の動きは心配ないのかな。

 メインイベントは、宮原健斗選手&野村直矢選手&青柳優馬選手VSゼウス選手&ボディガー選手&KAI選手。今の全日本プロレスが誇る試合展開。これが今の全日本プロレスの試合だよと大満足するメインイベントでした。ただ、ちょっと健斗の陰が薄かったかな。入場時に、小さなお子様一人にケントクラップを執拗(笑)に強要してたのと、場外でボディガーさんに決めたヘッドバッドが、ボディガーさんの方が頭が固かったようで、攻撃を仕掛けておきながら倒れる姿は、流石全日本プロレスの顔と思いましたよ。こういうところでも注目を浴びたいんだろ(笑)。

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 試合後、先ずは勝利したボディガー選手がマイクを取って、世界タッグ王座の相方でもあるゼウス選手、そしてKAI選手に対して、チャンカンを控え、お前らも敵だと宣言。それを聞いてリングから立ち去るゼウス選手。えええええ、ザ・ビッグガンズに不協和音なのか。いや、レスラーは最終的には一人なんだから、ボディガー選手の気持ちは痛いほどわかりますが。ボディガー選手はそれだけを言うと、最後の締めのためにゼウス選手を呼び戻して去っていきます。

 最近、試合巧者ぶりを遺憾無く発揮しているボディガー選手ですし、今まではタッグ屋として見られることも多かったと思うのですが、年齢もあるからかもしれませんが大きな自己主張をしたということでしょうか。シングルも、この前の宮原選手に挑んだ三冠戦にしてもそうですが、かなり魅力ある試合をするようになっています。シングルプレーヤーとしても、ここで大きく羽ばたきたいという思惑なのでしょう。ゼウス選手との関係も含めて、これからが楽しみです。

 ということで、会場は四條畷の駅から少し遠かったですが(徒歩15分弱かな)、大満足の大会でした。次は4月のエディオンアリーナ第2競技場でのチャンカン公式戦、その次は5月の守口大会を観戦します。チャンカンの優勝は宮原選手と思っていますが、どうなりますでしょうか。

 

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う

微妙にネタバレしてますし、disってるかもです。





 原題は『Demolition』で、そう、あのスタローンが出演した『デモリションマン』の「デモリション」と同じだ(笑)。意味は、「取り壊す」らしいです。原題が示すように、配偶者を交通事故で亡くしてしまった主人公が、少しずつ自分を取り壊していって、新しい生活(というか新しい自分にかな)に一歩踏み出すという、よくあるテーマの映画です、ゾンビ映画よりもたくさん作られているかもしれないくらいに。

 面白かったのですが、いらない設定といらない場面がちょっと多いと感じてしまって、中弛みではないのですが、テーマ(というか主人公の再生条件かな)がボヤけたり、ラストの感動が霞んでしまったような、そんな気がするのです。

 いらない設定は、主人公の配偶者が、主人公に愛されていないと思ってなのか、浮気して子供ができたんだけど堕ろしてしまっていたということを隠していた部分(配偶者の母親のみ事実を知っていた模様)。どんな理由があれ、浮気するノータリンへの愛情が実はあったなんて言われても、その浮気の原因が自分(=主人公ね)だったという設定でも、感動できるわけないでしょう。感動できるんなら、それはもうプリン脳だから。

 主人公が自分の家を壊す場面っていうのは、自分の過去を壊す、イコール決別するっていう意味も含めていたと思うのですが、その前に主人公が解体業者さんが家を壊そうとしてるのを手伝ったり(というか強引にお金渡して割り込んだりw)してる場面っていうのは、主人公の感情の遷移を見せようとしてるんだと思うのですが、特にいらなかったと私は思います。なんでも解体してしまいたいという精神状態になってしまった主人公の行き着く先が、いきなり自分の家を破壊っていう方がインパクトがあったように思うのです。

 あ、それからちょっと疑問というか、わざとやってたのかわかんないのですが、主人公は電車通勤なのか車通勤なのか。その日の気分で変えてたっていう設定なのか。どっちやねん。最初は、どちらかが現実で、どちらかが非現実的(というか夢みたいな感じ)なんですよっていう使い分けかと思ったのです。ヒロインの登場も主人公が作った妄想なのかっていう感じが最初はちょっとあったし。

 この映画のネタバレとしては、マイマイガが実は主人公の心臓を食べていたので、主人公は当初は感情のない生き物のようになってしまっていたということです。だから、配偶者が死んでも悲しまなかったんです。嘘は書いてないぞ(笑)。

 大好きなバンドであるFreeの「Mr.Big」が使われてる場面があるんですが、それだけでちょっとアガってしまいました。好きな音楽を使われてしまうと、どうにも弱い(苦笑)。

 

IRON BOUND VOL.14

Seventh Heaven / ALTAIR / Jessy Tripper / THE UNCROWNED(f.東京) / CRY MONOCEROS

 THE UNCROWNEDの大阪での初ライブ(バンドにとっても2回目)を観に行きたいということで、3月11日の土曜日に西九条ブランニューにて催された「IRON BOUND VOL.14」に参加してきました。

 当日は5バンドが出演ということで、トップバッターとしてCRY MONOCEROSが登場。予想外によくてびっくり。しかも1曲入り(「The Eternal Sky」というタイトルです)のデモCDを無料配布もしてくれて、ありがたいことに1枚いただいてきました。

 CRY MONOCEROSは、今はギターとボーカルの二人だけでのバンド活動のようで、今回もサポートドラマーを入れた3人でのライブでした。サポートドラマーの方はうまく、もう正式メンバーとして引き抜けよと思ったのは内緒です(笑)。

 次はALTAIRというバンドの登場でしたが、ステージにいるのはギターの方お一人。いつもはバンド形態なのだそうですが、今回は事情によりギター一人とのこと。なんか、昔のシュラプネル系の人の、カラオケをバックにギターを弾きまくるというライブに参加したときのことを思い出しました(トニー・マカパインとかチャステインとかタフォーラとか)。

 なかなか曲もよくて(半分はカバー曲だったかな)、ギターの腕前も確かなのでよかったのですが、バックがカラオケ(というかテープ同期というのかな、今は)ではなく、人間のメンツの方が、このギターの方の場合はもっとのびのびとギターを弾けたんじゃないかのかな、なんて偏見に基づく気持ちではありますが、そう思いました。

 次はいよいよ個人的なメインのTHE UNCROWNEDの登場です。THE UNCROWNEDを目当てに来ている人もかなり多いようで、ステージ前のブースもそれまで以上に人が多くなりました。私も後方からの観戦のつもりが、ついつい前方に行ってしまったじゃないですか(笑)。

 吉祥寺(CRESCENDO)で1月28日に行われたレコ発ライブ(彼らにとっては初ライブ)の映像(下記YouTube動画参照)を観たときは、正直言って下手だなと思いました。でも、この日のライブでは、その後にかなり練習を積んだんだなって思わせるくらい、バンドとしての演奏になっていて、かなりうまくなっていました。1か月ちょっとくらいでここまでできるようになるのって凄いですよ(改めて鑑賞すると、そんなに下手ではないわ。あれれ???、思い込みって恐ろしいw)。



 きちんとSHAL姉さんのボーカルが出ていたっていうのもありますし、吉祥寺の映像のときに感じた、個々の演奏はうまいんだけど、バンドとしてミックスされた音になっていないという部分も改善されたのか、うまい具合に演奏が溶け合ってバンドサウンドになっていました(吉祥寺のときも実際に会場にいればそう聴こえたのかもしれません)。サポートドラマーの松崎さんもスティックをくるくる回したりしてる割には、カチっとした演奏をしてくれていたのもよかったのでしょう(うわっ、上から目線だw)。

 そして、これは同じ日に出演した他の出演者に対しては失礼な書き方になってしまいますが、バンドとしての佇まいにメジャー感が唯一あったというか、他の出演バンドとはリーグが違う(by ニール・ショーン風発言)なと思わせるものでした。演奏技術がうまい下手だけではなく、オーラというか、おそらくプロとして必要な表現力が光っていたからだと思います。

 不満点は、曲数が少なかったこと。一出演者あたり30分程度だったので仕方がないとはいえ、5曲(「SHIVER」「REVIVE」「BRAVE MY HEART」「INFINITE」「UNWAVERING」という演奏順だったと思います。もう記憶がw)の演奏でした。CDの曲、全曲演奏してほかったです。いや、せめて個人的に一番大好きな曲である「BLUE MOON」は演奏してほしかったですが、それは次のライブに期待したいと思います。

 あ、メンバーの3人を間近で拝見させていただきましたが、でかい。流石、平均身長180cmのバンドだけあります。また大阪に来られるときには観に行きたいです。

 次のトリ前は、Jessy Tripperというアラフィフ親父4人(とバンドメンバー本人が発言しておりましたw)によるバンドでした。おそらく長いことバンド活動してるからか、円熟味があって、安定感もあって、演奏も当然うまく、安心して楽しめました。うまい演奏って、こういう演奏のことを言うんだよなって思いました。

 曲やバンド演奏から、昭和時代の最後の方のARBをベースに、80年代のバンドブームの波を全身に浴びて、90年代(平成の時代)以降の演奏技術も少しずつ取り入れて今の形になってますよという匂いが、誰でもわかりますわってくらいに発信できてるのは、何気に凄いことだと思います。

 この日出演の中では、唯一毛色が違うというか、どうしてこのバンドがブッキングされたんだろうかと思ったのは内緒ですよ。

 トリはSeventh Heavenという4人組のバンドでした。ボーカルの声がよく出ていなかった(調子悪かったのかな)のがちょっと残念でした。曲はいいのになー(MCもよかったw)。そして、ドラムの人が『ドント・ブリーズ』という映画に出てくる盲目のお爺さんをロン毛にしたって感じの人で、それが一番印象に残っております。

 THE UNCROWNEDが目当てで、それ以外の出演者は全く知らない状態でのライブ公演でしたが、思った以上に他の出演者もよくて、ライブイベント全体も凄く楽しめました。

 THE UNCROWNEDからは、マスク、飴二つ、メッセージが書かれた写真1枚、メンバーによるCD『REVIVE』の曲解説を収録したCD-Rをいただきました。こんなにファンへのお土産を用意していただいて、本当に感謝しかありません。メチャクチャ嬉しかったです。ありがとうございます。

アサシン クリード

期待の裏返しはdisることと覚えたり。



 期待してたんですけどね。予告編を観て面白そうって思ってたし。なんだろう。全てにおいて歯切れが悪いと感じてしまいました。ゲームはしたことがないので、どういう形で映画化されたのかはわかりませんが、ゲームというか、世界観や設定は知ってて当たり前という前提で作られたような気もするし、そうじゃないような気もするし(笑)。

 今回の映画の中で重要視されている「エデンの果実」というものがどう凄いのかっていうのを、きちんと映画の中で提示しきれていないというのがあかんかったのかなぁ。だから、あんまりのめり込めなかったというのもあるのかも。

 主人公も悲劇的な過去があったとはいえ、そこから堕落して殺人まで犯して死刑執行されるまでになってるという設定も、主人公に感情移入できないように作っていると捉えられても仕方がないように思います。殺人について「だって相手はポン引きだぜ?」って言うような主人公はダメだよね(笑)。

 アサシンの皆さん、特に過去のアサシンの皆さんですが、日夜血の滲むような特訓をしてアサシンになられたんだと思うのですが、相手がテンプル騎士団とはいえ、かなりサクサクとやられてしまうアサシンさんを見せられて、相手は大勢だったというのもあるし、リアルな描写なのかもしれませんが、凄みがないというか、もうちょっと映画的な嘘をついてもいいんじゃないのかなぁって思ったり。

 この映画だけではないですが、血の滲むような特訓をして強さを手に入れても、リアルな描写という設定の弊害か、相手は普通の人でも何人か集まって来られたら劣勢になってしまうという描写って、全く意味がないように思うのです。そういう映画を観ると、そこにセガールやドニーさんを投入したいと思ってしまって、映画に集中できなくなるんですよ!!!

 

一週間フレンズ。

普通にネタバレしています。disってるように見えるかもしれませんが、パンフレットを買うくらいにはお気に入りです。





 山﨑賢人が主人公役で青春モノとくれば、観に行くしかないでしょう。ということで突撃してきました。

 うん、映画としては悪くはなかったと思う。テンポもいいし、サクサク観れるし。青春モノの王道っていう感じでライバルキャラも出てくるし、夏祭りの風景も登場するし(笑)。

 映画のネタバレをしていきましょう。ヒロインは中学生時代に、転校していくことになったライバルキャラに告白されます。それを知った、ライバルキャラが好きだったヒロインの中学時代の同級生女子(親友らしい、笑える)は、クラス内でヒロインをハブるように仕向け、結局、ヒロインは友達ゼロ(元々そんな奴らは友達じゃないけどね)状態に。

 ヒロインはライバルキャラの告白の返事に向かう途中に同級生女子らに遭遇し、そこから逃げようとして交通事故にあってしまい(飛び出しちゃダメ)、事故の後遺症で友達とかの情報(記憶)が一週間も保持されないという症状(解離性健忘症)を抱えてしまいます。ヒロインはその症状によって高校生になっても友達ができず、両親は環境を変えるといいのではと判断し、ヒロインは主人公のいる高校に転校してきたのでした。

 主人公はそんなヒロインとなんとかお近付き、げふんげふん、彼女になってもらおうと、げふんげふん、友達になろうと、担任の教師からヒロインの秘密を聞いても諦めず、交換日記という手法でなんとかヒロインの懐に潜り込む、ち、違う、ヒロインの心の支えになっていくのでした。

 ただ、偶然にもライバルキャラが同じ高校に転入(すぐに戻って来るなら転校するなよって言ってはダメ)してきて、紆余曲折があり、ヒロインはそのライバルキャラを思い出し(主人公の努力の結果なんだけどねw)、主人公の前でそのライバルキャラに会いたいとのたまってしまいます。主人公、大打撃。そのちょっと前までいい雰囲気だったのにね。

 結局、ヒロインは解離性健忘症の症状は改善されないまでも、ライバルキャラのことは思い出したままずっと保持される状態となり、(多分)付き合っちゃいます。勿論、主人公のことは忘却の彼方へ、です。泣ける。

 そして、時が過ぎて卒業式。主人公は卒アルにメッセを書いてもらうようヒロインにお願いします。ヒロインは主人公のことを認識していませんが、仕方なく当たり障りのないメッセを書きます(「卒業おめでとうございます」と書かれてましたねw)。

 ヒロインがライバルキャラと学校から一緒に帰ろうとしているところに、校内で呼び出しが。借りていた本がまだ返されていないということでした。ヒロインは記憶にはないんだけど(ここでヒロインは解離性健忘症という設定を忘れてるだろっていうツッコミはなしねw)、一応図書室に出向きます。そこで、偶然図書室にいた主人公のクラブの後輩が、主人公から返しておいてくれって頼まれていた本のことを思い出し、何故かずっと持っていたその本を返します。その本には主人公がパラパラ漫画で(あ、主人公は漫画同好会の部員ね)ヒロインとの出会いと別れが書かれていたのでした。突然、そのパラパラ漫画で主人公のことを認識するヒロイン。ライバルキャラも主人公のところへ行って来いと男前な発言をします。ヒロインは学校中を探して、やっと校舎の屋上で主人公を発見。主人公に対して、自分は忘れっぽいけど、友達になってくださいと言って、二人が握手して映画は終了です。

 これさ、一見主人公にとってはハッピーエンドかなってなるけどさ、実はバッドエンドだよね。だってさ、記憶が戻るたびにライバルキャラ(元カレになってしまったのだろうかw)のところに行ったり、主人公に寄り添ってきたりするビッチヒロインだよ。マーキングされたっていうか、主人公はキープ君になっただけじゃん。それに、また記憶をなくした月曜日がやってきて、主人公のことを憶えているなんていう保証はないわけで。つかさ、別にヒロインは主人公と友達になっただけであって、彼氏にするつもりなんてないよね、実際(笑)。主人公は彼女になってくれたって思ってそうだけど。そう思うと、余計に主人公はカワイソウダワ。

 こういう映画ってさ、観終わったあとは、爽やかな気分になったり、ほろ苦い気分になったり、甘酸っぱい気持ちを思い出したり、切なさに胸を焦がしたりするもんじゃん。でもこの映画は、観終わったあとの気持ちは胸糞悪いというか。卒業式の卒アルにメッセ書いてたところでさ、綺麗に別れてさようならでよかったじゃん。それなら、ヒロインはビッチ認定されずに済むんだし。原作は未読なので知らないのですが、この結末って原作どおりなんかなー。モヤるわー。

 

東京ウィンドオーケストラ

かなりの勢いでdisってます。



 映画のあらすじを読んで、面白そうだなと思ったので観てきました。屋久島と言えば、少年(明日夢)とヒビキさんが出会った場所ですよ!!!

 映画がわかってる風を嘯きたい人向けの映画。って書いたら元も子もないか。誰に向けて作ってるのかわからないし、プロになりたいのなら、それは致命傷。その傷を拗らせている映画を作りたいっていうだけの人が世界中にいるでしょ。作家性とかさ、そういうのを追求する前に、面白い映画を作ることを追求してほしい。結局、この程度の出来でしょ。自分で答え作っちゃってるじゃん。

 と、いつも以上に辛口のコメントになってしまいましたが、役者の演技が均質化していなくて、意図的ではないチグハグさが出ているし、短い時間の割にテンポが悪いし、淡々と描き切るのはいいけど、観客に淡々とした気持ちで帰らせてどうすんねん、とか。

 それに、大阪人だからかもしれませんが、オチの付け方にもっと工夫がほしかったというか。これ、オチてないよねって思いました。

 あ、また辛口コメントを(笑)。言い訳ではありませんが、私はこういう映画、大好物ですよ。マジ。お話自体は面白かったですしね。だから、お金がかからない部分、演出であったり、そういうところにもっと工夫と努力という資源を注入してくれたらなぁと思う次第なんですよ。

 

2017エキサイトシリーズ~Jr. BATTLE OF GLORY~ 優勝決定戦

 Jr. BATTLE OF GLORY(以下「JBOG」という)というジュニアヘビー級のリーグ戦が、全日本プロレスの2月のシリーズのメインとなっており、大阪大会はその優勝決定戦。なのに、メインは三冠の防衛戦(笑)。まぁ、それはいいか。

 昨年のJBOGは、主力選手の離脱の後ということもあり、選手を揃える(集める)にも一苦労という感じでしたが(出場選手は素晴らしいですよ、勿論)、今回は選手を絞るのに一苦労したという感じの豪華メンバー。昨年同様にA、Bブロックの2ブロックで、それぞれ5人の選手が激突。どちらのブロックもどの選手が出てくるのか、そしてどの選手が優勝するのかわからないという、プロレスファンなら興奮するよなっていうメンバーでした。

 しかし、星取の都合か、両者リングアウトや両者KO、時間切れ引き分け等、決着が付かない試合も多く、調整が大変だったというのがファンの目には明らかな、少し残念なリーグ戦になってしまったなぁという印象。

 また、日程の関係か、大阪でリーグ戦の試合が組まれている選手が決勝に上がってくるんだろうなっていうのがわかってしまうような形になっていたのも残念なところ。試合自体は面白いのに、そういうファンに見えなくてもいいところで損をしたようなリーグ戦になってしまっていたように思えます。

 そんな中、今回は今年から全日本プロレスの所属になった(スポルティーバから移籍)岩本選手が優勝。私の予想は、Aブロックが岩本選手、Bブロックが青柳選手で、優勝決定戦で岩本選手が優勝でしたが、Bブロックは佐藤選手が苦しみながらも突破して、優勝決定戦で岩本選手と対戦となりました。試合は、Aブロック公式戦での青木戦からの疲れか、岩本選手がかなり押し込まれていたように見えましたが、最後に逆転。レフェリーストップで勝利し、初出場初優勝となりました。

 岩本選手は負けなしでリーグ戦を突破してきましたが、1勝以外引き分けという内容で、圧倒的な力で勝ち上がってきたというわけではないので、今後どのようにこの優勝を活用していくのか、楽しみにしたいと思います。順当に考えれば、石井選手の持つ世界Jr.のベルトに挑戦でしょうか。

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 諏訪魔選手のラストライドと、ジョー・ドーリング選手のレボリューションボムの競演は凄かったです。ごっつ迫力がありました。競演じゃなく、狂宴と書きたいところです。喰らったジェイク選手と野村選手は、試合後もフラフラしておりました。

 全日本プロレスにフリーで参戦中のKAI選手について、WRESTLE-1時代の自由だーのスタイルじゃないのにちょっと残念感が(笑)。WRESTLE-1の自由だーのときの方が魅力があったような気がしないでもないような。

 メインは三冠戦。ボディガー選手が挑戦。宮原選手は勝てばV8。ボディガー選手のセコンドにゼウス選手が付き、地元ということもあり、会場は大ボディガーコール。全日本プロレス所属の三冠王者がまさかのアウェー状態。それでも、王者はふてぶてしく、ヒールのごとき戦い方でボディガー選手と熱戦を繰り広げます。最後は、渾身のシャットダウン式ジャーマン・スープレックス・ホールドで王者の勝利。熱戦に終止符を打ちました。

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 ボディガー選手の凄さと迫力、宮原選手の王者としての貫禄、両選手の攻防、この試合のどこを切り取っても、これぞ今の全日本プロレスだという試合だったと思います。宮原選手も、これまでの三冠戦はどうしても受けが目立つような戦い方になってしまっていましたが、今回は攻守バランスよく試合を運んでいました。宮原選手は試合を作るのもうまいですが、今回はボディガー選手に任せている部分もあるように思えたので、ボディガー選手がそれほどうまくなっているということなんでしょうね。最後はボディガー選手の健闘を讃え、自ら握手を求めにいくほど。これは珍しい光景でした。キャリアのスタートが全日本プロレスではない二人が、今の全日本プロレスの戦いを見せてくれたことは、私はとても素敵なことだと思うのです。

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 三冠の次の挑戦者は恐らくチャンピオン・カーニバルの優勝者。いや、今回は宮原選手が王者として優勝すると予想しているので、リーグ戦で負けた相手との防衛戦だと思っています。チャンピオン・カーニバルでは、同じブロックとなったジェイク選手とKAI選手に負けると予想しています(笑)。三冠の連続防衛記録がどこまで更新されるのか楽しみですが、夏に予定されている両国大会のメインがV11(V10が今の記録だったような)の試合となるんじゃないかなぁと思います。

 今回の大阪大会、会場(エディオンアリーナ大阪第2競技場)に入ってまずびっくりしたのは、ここ数回の同じ会場での大会より明らかに座席数が多いこと。ぎっしりでした。さらっと数えてみましたが、800席以上は用意されているようです(いや、だから数えた実数をツイッターで書いてて全日本プロレスの公式アカウントからブロックされたんだろうが、お前はw)。しかも、ほぼ席は埋まる結果に(主催者発表は877人)。これも、ボディガー選手効果だったのでしょうか。次回の大阪大会にも、これを機会に全日本プロレスをまた観戦してみようかなっていう方が増えることを、一全日本プロレスファンとして祈ります。

 簡単に総括しますと、今回の大阪大会はメインの熱気が凄く、これぞ全日本プロレスだろっていう試合で大変楽しめましたが、なんかJBOGは盛り上がりに少し欠けたのかなという印象でした。

 次回は、3月の四條畷大会、4月のエディオンアリーナ大阪第2競技場でのチャンピオン・カーニバルを観戦します。5月には守口大会も開催とのことで、チケットが発売されれば買いたいと思います。つか、買いますね(笑)。

たかが世界の終わり

かなりdisっていますね。すみません。


 題名に惹かれて(予告編も面白そうだったし)鑑賞しましたが、私には全く合わない映画でした。こういう、あんまし中身もない、大した答えも持っていない映画を、映画的な技法でさも高尚かのような仕上げにして、映画ファンを惑わす、げふんげふん、映画ファンに提供するっていうスタイルは嫌いではないのですが、それにしても浅薄すぎたというか。

 「いや、お前が理解できなっただけだろ」って言われてしまうと、「はい、そうです」となっちゃいますけどね(笑)。言い訳すると、理解できなかったというよりも、理解したいとも思わなかったということです。この映画を楽しめないなら映画ファンじゃないよって言われるのなら、私は甘んじて受けますよ。別に映画ファンっていうカテゴライズが自分にとって必要なわけでもないし。

 最近、この映画のようにメインの登場人物にリアルなキチ◯イが登場する映画(この映画はメインの登場人物の半分以上がキチ◯イですけどね)は苦手になってきているんですよねー。中身がなくても、スッキリサッパリとしている映画が今の自分には合う映画なのかなー。中身がないことが悪いわけじゃないしね。中身が詰まってようが、詰まってなかろうが、自分にとって面白いか、面白くないか、これが大事なわけなんです、私にとっては。

 この映画を観終わって思ったことは、たかが(自分の)世界の終わりなのに、他人を巻き込むのはよくないよな、っていうことです。

 

マグニフィセント・セブン

正直にネタバレしています。ちょっとdisってるようになってるかも。





 悪くはなかったんだけど、スカっとしなかったし、物足りなく感じました。実際、人物描写は薄いですしね。だからこそ、豪華俳優陣を使って、その弱点を補おうとはしたんだと思うけど。人物描写を濃くすると時間が長くなってしまうし、そうなるとテンポが悪くなるというか、間延びしちゃうかもしれないしで、バランスを取るのは難しいんですけどねー。

 物語は、『七人の侍』や『荒野の七人』の大筋ほぼそのままです。『荒野の七人』より『七人の侍』に話の流れは寄せてるような気がしましたが、記憶は曖昧なので信用しないでください(笑)。いや、どっちかっていうと、特にキャラクターの配置的な面は、ドニーさん主演の『セブンス・ソード』に近いかも(マテ)。

 メインの7人+αの顛末です。役者名横の()内が役名です。

デンゼル・ワシントン(サム・チザム):無敵です。『イコライザー』でのあのキャラみたいなもんだと思ってください。つかさ、その強さなら仲間集めなくてもよかったような気もするよ(爆)。で、やっぱし最後まで生き残ります。町をラスボスから守ろうとした理由は、かつてラスボスに家族を殺され、自分も殺されかけた過去があったからです。

クリス・プラットジョシュ・ファラデー):悪魔の銃(ガトリングガンのことです)をどうにかするために特攻し、ダイナマイトでガトリングガン諸共爆死。マックイーンポジションだと思っていただけに(劇中でもランドル銃を使っていたような)、生き残ると思っていたので、爆死は予想外でした。

イーサン・ホークグッドナイト・ロビショー):イ・ビョンホンと何故かアベックで行動しています。南北戦争の後遺症からか人を銃で撃てなくなっていて、決戦前夜に敵前逃亡してしまいますが、予定調和で戦いの途中で戻ってきます。最後は、教会の屋上の鐘のところでイ・ビョンホンと一緒にガトリングガンの餌食になって、教会の屋上から地面に落下して死亡。スナイパータイプは生き残れないジンクス更新(←ってそんなのあるのかw)。

イ・ビョンホンビリー・ロックス):イーサン・ホークと何故かアベックで行動しています。町民にナイフ使いを教えようとしますが、自分のナイフさばきに一人悦に入ってしまったため、町民に呆れられて去っていかれます。その後、きちんと教えられたのかどうかは不明。教会の屋上の鐘のところでイーサン・ホークと一緒にガトリングガンの餌食になって死亡。ちなみに、イ・ビョンホンは教会の屋上から落下しておりません。

ヴィンセント・ドノフリオジャック・ホーン):敵側のネイティブアメリカンの人にタコられて死亡。

マヌエル・ガルシア=ルルフォ(ヴァスケス):クリス・プラットと似たようなキャラ設定のせいか、クリス・プラットとよく絡みますが、なんだかんだで最後まで生き残ったのにはビックリ。

マーティン・センズメアー(レッド・ハーベスト):ヴィンセント・ドノフリオタコった敵側のネイティブアメリカンを圧倒的な差でやっつけて、生き残ります。

ヘイリー・ベネット(エマ・カレン):旦那の行為は本当にヒーローだったけど、目の前で殺されてしまいます。で、最終的にラスボスをぶっ殺すのはこの人でした。

ルーク・グライムス(テディQ):町の若者で、ヘイリー・ベネットと一緒に町を助けてくれる人を探してるんですが、なんとなく雰囲気イケメンだし、そこそこ活躍するんかなって思ってたら、ラストバトル序盤で負傷したっぽくて、活躍せず。でも、生き残ります。

 もうちょっとメインの7人が逝っちゃってくれた方が盛り上がったのになーって思ったり。意表を突いて、デンゼル・ワシントンがやられちゃうとか、そういう展開がほしかったような気もします。

 

MINSTEARS Vol.3

 TEARS OF TRAGEDYの3rd『STATICE』に物凄くはまってしまい、1st『ELUSIVE MOMENT』、2nd『Continuation Of The Dream』も続けて購入、TEARS OF TRAGEDYというバンドの沼に落ちてしまったような状態で2017年を迎えてしまい、1月21日に東京で行われたライブも勢い余って行ってしまいそうになっていました(こちらは当日仕事があったため断念)。

 当然、それほどの影響を与えてくれているバンドの大阪でのライブが決まったとなったら、行くしかないでしょう。ということで、2月4日の土曜日、ライブとしてはアラン・ホールズワースの引退ツアーと銘打たれた2014年9月30日以来(その前のライブとなると、2002年2月のRing Of Fireの日本ツアー)ということと、オールスタンディングのライブハウスということで、老体が保つのかどうかという不安を抱えながらの参加となりました。

 ライブハウスの場所は、アメリカ村FANJ twiceというところでした。ホテルが入っているビルの地下にライブハウスがあるのですが、入場前に人が集まりだしたら、おそらくホテルのおっさんがここから入ってくんなって言い出して(まぁ当然ですわなw)、でも、ライブハウスの店員さんは道路に出ないようにもうちょっと奥に(ホテル側に)って言い出して、どっちやねんと思いながら入場を待っていました。なんていうか、ライブハウス側は、もうちょっと人の裁き方を経験値として貯めていった方がいいと思いましたよ。

 入場して、とりまグッズ(T-シャツ2種と悲劇のトートバッグ(笑))を購入。キーボードのHAYATOさんとベースのYOHEIさんが売り子をしておられました。

 多分、前の方を陣取ることはできたかもしれませんが、体力的に無謀なので、後方からライブを楽しむことにしました。観客は100人弱ってところだったでしょうか。

 ライブが始めると、演奏のうまさにびっくり。最初はちょっとボーカルが楽器陣に比べて引っ込んでるような感じがしました。1曲というか実質2曲目の「Void Act」はずっとそんな感じでしたが、それ以降は音響側で調節したのかどうかわかりませんが、バランスもよくなり、より以上にバンド演奏のうまさというか凄さに驚きました。途中、ドラムが2回(「STATICE」だったかな)、曲の入り方をミスしたことは忘れてもいいと思うほどに(笑)。

 特にボーカルのHARUKAさんの歌声は素晴らしかったです。これほど肉感的で色気があるのに聴き易いのって珍しいと思うのです。BURRN!でのインタビューでも触れられていましたが、1st、2ndと3rdでは明らかに違うと思います。何も情報を知らないまま1stか2ndを聴かされて、3rdとはボーカルは別の人ですよって言われたら信じてしまうくらいに。

 そんなこんなで、ごっつ楽しかったです。行ってよかったです。大阪での次回のライブは、4/15(土) 大阪・梅田 amHALLでということで、こちらも行こうと思います。Mardelasも一緒だし、楽しみです。

 今回のライブをまとめますと、ボーカルのHARUKAさんがクルクルクネクネしてたのが、一番印象に残ったということです(笑)。

 

ガタカ

若干ネタバレしております。




 切なくて、美して、そして、希望を持つことの素晴らしさが物悲しく描かれている映画でした。

 評判のよい映画でしたが、なんとなく今まで観る気持ちにならなかったんですが、もっと早く観ておけばと思いました。

 主人公は、現実世界にとってはごく普通の生まれ方ですが、この映画の世界(少しだけ先の未来)においてはあまり歓迎されない生まれ方でした。そう、この世界では遺伝子操作で子供を作るのは当たり前だから。

 当然、主人公は不適正者として生きていかざるを得なくなります。遺伝子操作で生まれた弟に差を見せつけられて育ちますが、それでも、宇宙飛行士になるという夢だけは諦め切れなかったというよりかは、それが生きがい、それが主人公の力となっていったのでした。

 ある日、弟と遠泳勝負をしてはいつも負けていたのに、その日は弟に余裕を持って勝ってしまったのです。そこで、主人公は自分の夢に向かってどんな方法を使っても突き進むことにするのです。そう、止まってしまっては自らの可能性を手放してしまうことなんだ、と。

 ジュード・ロウに髪の毛があるよ〜〜って映画を観ながら叫んでしまいましたが、私が初めてジュード・ロウの存在を知ったときも、彼は髪の毛があって、イケメンというよりも、美しいという言葉が似合う俳優さんでした。それを思い出しました。

 ジュード・ロウは主人公が自分に成りすますために、血液、尿、髪の毛、あらゆるものを提供します。この世界、特に主人公が勤める「ガタカ」という宇宙関係の企業(?)は、入館にも血液チェックが必要ですし、何かあれば尿検査とか、色々と面倒なのです。

 ガタカ内で、主人公を怪しんでいた主人公の上司が殺されるという事件があり、野次馬してしまった主人公の睫毛が殺人現場付近で落ちてしまったため、警察は主人公を容疑者というよりも犯人と決め付けて追いかけるのですが、犯人はガタカの局長でした。

 殺人の理由は、主人公の上司が70年に一度のタイタンへの宇宙飛行のチャンスを潰してしまいかねないからというものでした。もしかして、局長は主人公の正体に気付きながらも(不適切者だとわかっていながらも)、主人公の才能だけを評価していたのかもしれません。

 殺人事件を捜査していた警察のお偉いさんが実は主人公の弟で、主人公は殺人の容疑からは解放されましたが、身分詐称という罪は残っていました。主人公は弟に、またもや遠泳勝負を持ちかけ、勝利します。そこで、弟も主人公が言う可能性を信じたのでしょう。主人公は身分詐称で逮捕されませんでした。

 宇宙飛行の当日、搭乗前にこれまでなかった尿検査が行われます。いつも検査していた医師も、おそらく主人公の正体を知っていたのでしょう。主人公も、ジュード・ロウの尿を用意していなかったのか、自らの尿を差し出します。そして、不適正者の表示が当然出ますが、医師もまた可能性を信じて表示を詐称します(おそらく、かなり前から主人公の正体を知っていた模様)。

 ジュード・ロウは、自ら才能のある人生を放棄(自殺未遂?)しましたが、主人公と出会ったことで再び人生を謳歌したんだと思います。主人公と一体になっていく感覚だったのかな。そして、主人公が夢を叶えたとき、ジュード・ロウの夢も叶ったんだと思います。そして、主人公が自身の身代わりとしてこれからも生きていけるように、自分の血液や尿を大量に残し、自分自身は死体が残らないように、そして廃となって主人公と同じ宇宙に行けるように(戻るように)と、炉の中で焼身自殺(この場合の自殺はネガティブな意味ではなくて、再生、再出発という意味が込められていると思います。輪廻転生というか)します。

 この映画は、結構淡々と話が進んでいきますが、ところどころでギアチェンジというか、急にちょっとだけ速度アップして、また淡々とした流れに戻るという形を取ることで、主人公とこの映画の中の世界との接点を強く印象付けようとしていたのかな、と思いました。

 この映画がきっかけで、イーサン・ホークユマ・サーマンって結婚することになったんでしたっけ。結局、イーサン・ホークの浮気が原因で離婚しちゃったんですよね。

 

ちょき

えっと、ネタバレしておりますが、話の筋というよりも世界観を楽しむ映画だと思いますので、特にネタバレを踏んでも問題ないような気がします(個人の感想ですw)。


 和歌山市内を舞台にした映画。たまたまこの映画を観たのですが、出来のいい映画とは決して言えないけど、なんか、心にどっしりと乘っかかられたようです。

 最初から、画面は単なる日常風景なだけなのに、その根底に悲しみの色みたいなものが見えてしまって、最後はバッドエンドなんだろうなって身構えてしまっていましたが、ハッピーエンドでよかったです。うん。この映画はハッピーエンドしか似合わない映画(もしくはハッピーエンドしか受け付けない映画)だったように思います。

 「ちょき」というのは、ヒロインが主人公に勝手に付けたあだ名で、ヒロイン以外はそう呼んでいません。どうして「ちょき」かというと、主人公は髪切り師で、ちょきちょきハサミを使って髪を切る人ということからです。

 主人公とヒロインの出会いは10年前、主人公が1階で美容室(と理髪店を合体させたような感じ)を営み、配偶者(物語時点では鬼籍)が2階で書道教室を開いており、ヒロインはその書道教室の生徒でした。

 ヒロインは、幼い頃から両親(母親だけ?)のDVに晒されていて、7歳(か8歳)のときに、鏡に頭からぶつけられたときに目をやられたことが原因で、今は完全に失明し、和歌山市内の盲学校に通っています。母親は現在服役中(色々やらかしているらしい)で、一年以内に仮出所するかもっていう状況です。

 物語は、ヒロインが10年振りに主人公に電話をかけたことから始まります。いや、正確には主人公のなくなった配偶者に対して電話をかけたことから始まります(ヒロインは主人公の配偶者がなくなった事実を知りませんでした)。

 最初は、お互いに懐かしさから会っていたのでしょうが、ヒロインはかなり年齢の離れた(20歳以上かな)主人公に恋してしまい、主人公もなくなった配偶者がヒロインを娘のように可愛がっていたことから、当初は恋愛対象になるとは思っていませんでしたが、周りが過剰に反応した結果、そういう対象になってしまいます。

 ヒロインが母親が出所して一緒に暮らしていくかもしれないという現実に直面したとき(しかもほぼ避けようのない選択肢かもしれないと思わされるような)、過去がフラッシュバックしてしまい、心の傷が大きく開いてしまいます。それに直面した主人公は、ヒロインをこれからも守っていく(結婚する、ですよね)という選択をします。という映画でした。

 この映画を気に入ったのは、主人公の選択が今ここからの「新しい出発」ではあるけど、今までを忘れてとかっていうのではなく、今までがあったからこその今からというスタンスで、新しく歩き始めようとするところなのかな(という風に私は捉えています)。『めぞん一刻』の主人公もこんな受け入れ方でしたっけ。

 パンフレットを買おうと思ったらなくて、レコードプレーヤーもないのにアナログレコード(LPですよ)を買ってしまいましたよ(笑)。3,500円はちょっと高いかなとは思いますけどね。映画鑑賞代金より高いじゃんって思ったんですが、昔もサントラの方が鑑賞代金よりも高かったですね。

 

世にも怪奇な物語

えっとネタバレしていますが、かなり昔の映画なので許してください。




 昔はよくテレビ放映されていて、それで観た記憶があり、正直、あまり面白くなかったという印象でした。こんなに面白かったっけというのが、改めての鑑賞後の感想です。ジェーン・フォンダは気品溢れる美しさだし、アラン・ドロンは陰のあるハンサム(イケメンではなくハンサムだw)と、テレンス・スタンプは狂気と幻想と妄想の間にいる演技がうまかったなぁとか。

 本映画は3話からなるお話なのですが、1話はなんとなく内容も場面も覚えていました。2話はアラン・ドロンが出ているところと、女性を解剖する場面程度しか覚えていませんでした。そして、3話目は全く覚えていなかったというか、初見のような感覚でした。実際、そうだったのかもしれません。テレビでしか観たこともないので、カットされていたのか、途中で観るのを止めていたのかどうか、今となっては知る由もありませんが。

 3話に共通しているのは、首飾りです。これがどうにかなることで、タイトルのように不可解というか怪奇な出来事が起こっていくのです。

 1話のお話。傲慢で周りを懐柔し思うがままにしている伯爵夫人(令嬢?)であるジェーン・フォンダは、従兄弟であるピーター・フォンダ(実際には弟だw)に惹かれるが、彼を懐柔できませんでした。彼への愛情が憎しみに比例し、部下に命令して彼の馬小屋を放火しますが、それによって彼は亡くなってしまいます。そして、一頭の制御の利かない黒馬がジェーン・フォンダの居城にやってきます。その馬とのランデブーに没頭するジェーン・フォンダ

 馬小屋の放火のあと、ジェーン・フォンダの部屋にあったタペストリーの黒馬が何故か焼け爛れてしまいました。すぐに修復の命令を出しますが、修復が難しくなかなか完成しません。ようやくタペストリーの馬の目が復元されたとき、落雷で燃える草原の中を黒馬に跨ったジェーン・フォンダが突進していきます。タペストリーの馬の目は真っ赤でした。修復した人によると、怒りによって赤くなっているのだと。

 2話のお話。アラン・ドロンは小さい頃は悪ガキでいじめを繰り返していました。そこに、アラン・ドロンと同じ名前の同じ年の子供が転入してきて、アラン・ドロンの悪事を咎めます。二人は学校を放校となり、やがて成長したアラン・ドロンは医学生となりました。

 アラン・ドロンは若い女性を仲間と共に攫って、生きたまま解剖を行おうとします。そこにまたしても、もう一人のアラン・ドロンがやってきます。少年時代は名前が同じだけでしたが、このときは容姿も全く同じでした(役者の都合でしょうw)。解剖されかかっていた若い女性は、二人のアラン・ドロンの登場にびっくりして、結局もみ合って後からきたアラン・ドロンを刺しちゃいます(女性が刺されたのかも、うろ覚えw)。

 また時が経ち、アラン・ドロンは軍人になっていました。あるパーティー会場で、BB(ブリジッド・バルドー)にバカにされてしまったアラン・ドロンはカード勝負を挑み、一晩かけてBBに勝利します。負けたBBは背中を鞭打たれますが、そこにまたもやもう一人のアラン・ドロンが登場し、カード勝負のイカサマを暴露します。イカサマをしたことで、アラン・ドロンの上司の軍人(多分)から除隊を言い渡されてしまいます。

 怒り沸騰のアラン・ドロンは、もう一人のアラン・ドロンとフェンシングで勝負しますが、負けてしまいます。もう一人のアラン・ドロンが去って行こうとしたところを後ろからナイフで刺して殺してしまいます。

 そこで何故か怖くなったアラン・ドロンは、カトリック信者でもないのに教会に駆け込み、もうすぐミサがあるからと断ろうとする神父にむりくり懺悔します。そう、これまでのお話はアラン・ドロンの懺悔の内容だったのです。懺悔が終わると教会の屋上から飛び降り自殺してしまいます。あれはアラン・ドロンドッペルゲンガーだったのでしょうか。

 3話のお話。イギリスの有名俳優となったテレンス・スタンプがイタリアに映画製作のために呼ばれます。ただ、彼はお酒のせいなのか、クスリのせいなのか、正常に世界を視ることはできていないようです。現に何故か白い服を着た少女をいつも見ています。

 映画製作者から贈られたフェラーリに乗って、イタリアの街を激走しますが、どうやらどこか分からない街に迷い込んだ模様。流石に彼も怖くなったのか、ローマに戻ろうとしますが、どう戻っていいのかも分からず。道が分断された道路で、分断先の向こうに待つ白い服を着た少女に会うためにフェラーリを最高速にして向かいますが、道路に張られた針金?によって首が切断されます。その首を白い服を着た少女は手毬として扱います。

 昔の映画の雰囲気を思い起こさせてもらいました。また、随分とお金がかかってるし、手間暇かけてるなーという印象です。

 Blu-rayになって映像も格段に美しくなったそうで、映像に訴えるような作り方をする、この映画の3話を監督した、ヴァディム、ルイ・マルフェリーニの作風を堪能するにはいい機会だと思います。