悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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映画館の料金

映画館の通常料金の1,800円は、貧乏人な僕には高いことには違いないんです。なんで、サービスデーとかで実施される1,000円を恒久的な料金にしたら、もっと観客も来るんとちゃうかなぁと、ぼんやりと思ったりしてました。

で、ちょこっと試算してみました(試算という言葉を使ってみたかっただけなのは内緒)。

観客が10人だった場合、単価1,800円なら、売上高は18,000円。

これを、単価1,000円にしたら、単純に観客が18人来ないと、映画館側にとってはマイナスにしかならない。

そう、ここで気付きました。映画館側としては、観客増が必ずしもいいわけではないと。営利団体としては、売上高が大事なんですよね(もっと言えば、税引後経常利益が一番大事だけど)。もし、単価を1,000円にして観客増になって、売上高増にもなっても、それによって映画館側のスタッフを増員しないといけないとかなったら、人件費やなんちゃらと利益が減るだけで、経営側からするといいことはないんですよね。観客増だけなら、売上減な場合もありますからね。

映画ファンからすると、人が増えていいじゃないか、と短絡的に思い込んでしまっている人も多いんじゃないかなぁ。ファンっていうのはそういうものかもですが。まぁ、実際には顧客を創出するというのも必要ではあるし、母数が多ければ、業界規模も大きくなっていくんだろうけど、不景気な世の中プラス娯楽の選択肢が増えた今ではそんなことは絵空事だろうし。そうそう、選択肢が増えたことで、個人の一つの趣味嗜好への支出額の低下を誘発してますよね。

もっと細かい試算をして、人が増えた場合のエアコン稼働率とか、ポップコーンや飲料等の売上とか、前売り券購入者と当日券購入者との割合比較とか、天候状況とか、季節とか、シミュレートしていこうかと思ったけど、めんどいのでやりません。つか、出来ません(泣)。あまりにも、1,800円と1,000円の差が大き過ぎますし、大きなシンクタンクや広告代理店とかが、とっくにやってますよね、そんなことは。

考えを頭の中で纏めていると、怖いことなんだけど、実は、1,800円でも安いんじゃないか、とも思えてきた。安くしたらいいっていう発想は、牛丼業界や、昔のハンバーガーのファストフードチェーンが陥った安売り競争と同じですよね。

映画館の料金が1,800円って決められてるのは、業界の慣行だからなんかな、全く知らないんだけど。映画館や上映時間によって、フレキシブルな料金変動っていうのも考えたんだけど、一般的にも映画料金って高いっていうイメージがあるから(僕の周りの人への調査による)、料金変動にしても安くしないと訴求力がないですしね。人気のない映画で、人が少ない時間帯なら3,000円くらいになりますって言われてもねー。来なくなる人の方が多そうですもんね。3D映画が増えていますが、それがどういう影響を与えるのかは、もう少し様子見が必要でしょうしねー。

映画料金が、映画や上映時間によって変動して高くなるメリットって、DVDスルーになってる映画や、埋もれているマニア向けの映画も上映しやすい環境になるかもってことくらいだし。その程度なら、なんかのイベントで公開すれば、一応要求は満たされるだろうし。

となると、1,800円払っても観てよかった、また映画館に来て映画を観よう、と思わせる映画が必要になってくるんですよね。で、似たような映画しか作られなくなってきて飽きられるという、負のスパイラルに陥ってしまうと。あ、それが今か。