悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2017©りょんりょん) ※映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。

シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム

ネタバレしています。

 

 

ロバート・ダウニー・Jrジュード・ロウも役者としてはお気に入りだというのに、一作目は観たことがありませんでした。もし、一作目が面白かったらこの映画も観に行こうと、一作目のDVDを買って観たのですが、これがかなり面白く、もうすぐ公開される続編は映画館で観ないとダメだと思い込み、そうなると早く観たいと思うのが人情でありまして、そそくさと公開初日に観に行ってきました。

ホームズの小説は、小学生や中学生の頃に読んだきりで、詳細な内容なんてほとんど忘れていますし、ホームズの映画やテレビドラマ等もほとんど観たことがないほど、はっきり言ってホームズに対してあまり思い入れがなかったので、このシリーズのこれまでのドラマにおけるホームズ像とは違うキャラ設定(原作に実は忠実という部分もあるようですが)といったことはまったく気になりませんでした。原作に登場するキャラクターを、役者(ロバート・ダウニー・Jrジュード・ロウ)のスタイルにマッチング(再構築)させた新機軸のホームズ映画だと、僕は捉えています。

前作に比べると、展開自体はストレートに突き進む感じで、よりホームズが中心になっているように思えました。前作は、一応の敵(中ボス扱い)はいますが、ラスボスとしてモリアーティ教授が配されていたりと、続編を作りたい気満々な部分もあり、一作目ということでキャラクターの説明や関係性も提示しないといけないしで、 ストレートに敵に迫る展開は無理が出てくるのは見えてましたから、一作目はあのやり方でよかったとは思います。モリアーティ教授の登場のさせ方とかは、不親切だとは思いましたけどね。

ワトソンも活躍はするんですが、前作に比べると空気感が増したように思えたのは気のせいなのかな。兄ホームズ(マイクロフト、not マイクロソフト)も登場するんですが、キャラクター(というか役者というか)のアクの強さで、更にワトソンの存在感が揺らいだような気がします。でも、展開的にはホームズとワトソンの関係は強固に描こうとしているので、そこでなんとなく締りの悪さみたいなものが出てしまったように思えます。

今回のラスボスは、原作でもお馴染みのホームズ最大の敵であるモリアーティ教授ですが、なんか風格がないというか、オーラがないというか、ラスボスにしては小悪党って雰囲気というか。モリアーティ教授の犯罪目的が軽い(やってることは酷いけど)描写になってしまっていることも大きいんじゃないかなと。描写が甘いんですよね。というか、最初から捨ててたのでしょうかねぇ。これなら、もっと風格のある役者を配した方が楽だったと思うんですよね。この映画での役者さんの佇まいだったら、モリアーティ教授の実際の恐怖感を見せる為の直接的な描写が必要だったのではないでしょうか。ホームズとモリアーティ教授って、この映画では似た者同士であり、才能の使い道が違うだけって感じなので、今回のモリアーティ教授役の役者さんは合ってなかったように思います(あ、役者さんがダメっていう意味ではありません)。

あれ、かなりdisってるぞ(笑)。いやいや、そんな弱点はありつつも、面白く楽しめました。上に書いてきたことなんてどうでもよくなるほどに。

最後の対決は、やはりのホームズとモリアーティ教授のアベック滝落ちなわけですが、ホームズの生死を続編まで引っ張るのかと思いきや、あっさりと生きてますよーってバラしちゃうのは清々しかったです。

既にあんまし細かい部分は憶えていないですが、楽しかった、面白かった、という余韻を残させてくれるという、かなり良質な映画でした。