悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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ピープルVSジョージ・ルーカス

※映画に出てくるスターウォーズファンをdisっていますので、ご注意ください。また、ネタバレもしてます。

 

 

スターウォーズ エピソード1 ファントム・メナス 3D』が公開されたので、それを観た同じ日に、この映画も観てきました。やっぱり、ほとんどの旧来のスターウォーズファンからは嫌われている新三部作を観てから、この映画を観るというのが、一番素敵やん、と思ったからです。僕が観た回は、上映後のトークショーの特別企画がありました。

この映画の主張は、ジョージ・ルーカスは「スターウォーズ」の創造主及び権利者(著作権者)であるけれども、勝手に改ざんするとは何事だよ、というファンの声を取り上げたものです。「スターウォーズ」というのは映画だけに留まらず、玩具やゲーム等への展開も含めて、世界中の人々を魅了したカルチャーという存在になっているのに、創造主であるとはいえ、ジョージ・ルーカスの勝手(な扱い)がまかり通ってもいいのか、というジョージ・ルーカスへの批判がほとんどです。映画の中では、その主張に対しての明確な反論というのはなく、別の意見もありますよ、的にちょこっと添えられている程度です。

また、ジョージ・ルーカスを批判するファンの中でも、その批判の振り幅は大きな開きがあって、ジョージ・ルーカスに一定の理解は示しつつもやっぱり許せない派や、理解しようともせず否定している派等がいます。許せないという一点のみでの連帯感の保有という感じですね。

そういうことも含めて、スターウォーズを知らない人がこの映画を観れば(観ることないだろうけど)、何を好き勝手言ってるんだろうっていう感想を持たれる方が多いのではないかと思いました。

この映画はドキュメンタリーというよりも、ファンへのインタビューや意見を提示しているだけで、製作陣もジョージ・ルーカス・ヘイト派であろうということは、なんとなく映画からも匂ってはくるのですが、あくまでも話を聞く側でしかないですよというスタンスを維持していたことによって、ドキュメンタリーではなくなっているのかな、と。あ、それがダメっていうことではないですよ。普通のドキュメンタリー映画にあるような質感とちょっと違うなぁと思ったんです。

映画としては楽しめたのですが、主張には賛同出来ませんでした。というか、イラつきました。ジョージ・ルーカスに批判的になるのは、彼、というか、「彼の作ったスターウォーズというカルチャーへの愛情の裏返しですよ」的なことを、明言はしていないのですが(映画に登場する人はその雰囲気をそこはかとなく漂わせている程度)、そのことを免罪符に使ってるだけで、この映画だけではなく、他のことにも言えますが、結局は、「自分の好きな対象には別に支配者(創造主)がおるから自分が支配者(創造主)になられへんから嫌や」ということなんですよね。それって、単なる我儘じゃんか、と。もっと簡単に言うと、「自分が妄想したようになってないから嫌だ」って言ってるだけなんですよね。

確かにね、そういう風に言いたいことはわかります。僕も、好きな映画や、対象に対してそう思っちゃうことは幾らでもあります。でもね、それは我儘なんだよ、俺ザク(自分が考えた設定に基づいたガンプラ作成)と一緒なんだよ、っていうところを、ちゃんと理解というか、認識しているかどうかなんですよね。それが痛いかどうかの分かれ目なんですよね。この映画に出てくる人達のほとんどは、それが出来ていないように思えました。要するに、痛いんですよ、出てくる人のほとんどは。それじゃ、訴求力なんて出ないですよ。

それにね、ぶっちゃけて言えば、答えなんて既に出てるんですよね。スターウォーズは誰の物か、なんて。それは創造主で権利者でもあるジョージ・ルーカスの物です。それが悔しかったら、自分も創造主になれ、っていうことですよ。

トークショーのゲストの方もおっしゃっていましたが、スターウォーズをどの年齢で体験したのか、最初のスターウォーズ体験は何なのか(どの映画なのか)によっても、受け取り方が変わるだろうと思いますし、旧三部作、新三部作と区別して観ていない人も多いでしょうしね。

映画の中にもちょこっと出てきますが、若い年代層の人ほど、新三部作、旧三部作とはわけてはなくて、全部がスターウォーズである、という認識みたいです。ジャージャーまで許せるみたいです。僕は、許せないですが(笑)。

観た回数としては、最初のスターウォーズが一番多いですし、旧三部作直撃世代なので、勿論大好きではありますが、新三部作も大好きで、どちらかを取れってなったら、新三部作を取っちゃう派です、僕。旧三部作の直撃世代で、昔からスターウォーズが好きでも、新三部作が好きなんですよねー。こういう奴もいるってことでよろぴく。

あ、これって、『仮面ライダー響鬼』の前期派と、後期派&関係ない派の争いに似ているな、と、この感想を書きながら思いました。誰か作ってくれないかなぁ、『仮面ライダー響鬼前期厨VS白倉プロデューサー&井上敏樹』っていうのを。