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悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2016©りょんりょん) ※映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。

バンバン・クラブ -真実の戦場-

※毎度のことながら、かなりdisっています。この映画を好きな方、ごめんなさい



自分がカメラマンだったとして、目の前に惨劇があって、自分がカメラで撮るという行為を投げうてば、目の前の惨劇を救うことが出来るとしたら、一体どうするだろう。この命題は昔からあるものですよね。カメラマンとしては、目の前の惨劇をカメラで撮りたいだろうし。一個人としては、目の前の惨劇を救いたいかもしれない。どちらを選択しても、後悔するかもしれない。

この映画は、実在した戦場カメラマンのノベライズを基に映画化されたもので、僕は、上記の命題に真正面から取り組んだ映画だと思って観に行ったわけなのですが、実際は、問題を提議するという段階までも至らずに、戦場カメラマンのある一時期を描いただけの内容でした。

結末や答えは観客に考えてもらう、観客に委ねる、という方法は、僕はあまり好きではないのですが、方法としてはありだと思います。僕としては、結末や答えははっきりと提示して欲しいんですけどね。この映画は、そうではなくて、素材を用意しましたので観客側でそれを使って問題を作ってください、というノリだったんですよ。それって、制作側の逃げよりも酷いことなんじゃないかなぁって。

あ、またdisってますが、結構この映画は嫌いじゃないんです。うん、嫌いになれない、って言った方が正しいかな。映画としての完成度はかなり低いと思いますし、面白くもありませんでした。嫌いになれないっていうのは、個人的なノスタルジーな感傷からくるものなのかもしれません。

映画は、場面毎にかなり色合いが変化するのですが、それが、カラフルさという形に繋がっていません。戦場の場面は乾いていて、ラブロマンスな場面は1970年代アメリカ映画っぽくて。意図的にそうしたと思いますし、それによって、戦場カメラマンのオンオフを描きたかったんだとは思いますが、その場面の描写にばかり神経を使ってしまったのか、肝心の人物の心情の揺れ的なものを描くのを忘れている(と言い切ります)ので、効果的にはならなかったんですよね。イベントを適宜詰め込んでいるだけで、それを結合する部分で大失敗しているのですよ。はっきりと場面毎に色がわかれていて、別の色から別の色へと変わる時の色の濁し方、混ざり方まで考えが及ばなかったんでしょうね。上から目線ですいません、ですけど。

どういう方向性で作りたいのか、制作側(製作段階かな?)でも二転三転した結果なのかもしれませんが、かなり焦点がぼやけた映画になってしまっているのです。役者はいい味出してるし、それを引き出す演出力もいいんだけどねぇ。映画はそれだけじゃダメだよっていうことなんでしょうね。

映画とは関係ないかもしれませんが、白人って基本自分勝手だよな、と。まぁ、こういう映画を作ったのも白人なんだけど。壮大な自作自演ってところかな。