悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

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裏切りのサーカス

※理解出来なかった腹いせにかなりネタバレ及びdis行為をやっておりますので、ご注意ください。

 

 

 

サーカスとは、木下大とかボリショイではなく、英国諜報部(MI6)の名称です。原題は『Tinker Tailor Soldier Spy』といい、イギリスでは有名な小説(同名タイトル)で、BBCでもテレビシリーズが作られていたようです。

 

観る予定はもともとなくて、待ち合わせ時間の都合で観ることにしたんですが、情報量が多過ぎて、物語の展開を追うだけで精一杯でした。公式サイトにも、最低限これだけは知っていた方が楽しめますよっていう記載もあるようです。メインの登場人物は事前にチェックしておくのがいいと、個人的にも思います。

 

公式サイトの必読:http://uragiri.gaga.ne.jp/hitudoku.html

 

情報量が多く、かなり集中力を使って結構疲れましたが、面白ければまた観ようって気にはなるんですが、そうじゃなかったから疲れたって感じたんかなぁ。1970年代が舞台で、乾いた映像にジワジワとくる演出は嫌いじゃないんですが、題材がそんなにワクワクするものでもなかったんですよね、個人的には。

 

この映画だけしか観ておらず、原作は未読なので間違ってるかもしれませんが、これって結局、スマイリーさん(演:ゲイリー・オールドマン)の自作自演ですよね。

 

ソ連との二重スパイ<もぐら>がいることがわかって、それを利用して、自分が組織のトップに立つ為に、偶然と必然を巧みに利用し、今まで培ってきた人脈やライバルの存在とかまでも有効活用するだけじゃなくて、他人の友情や恋愛感情までもクールに利用し、のし上がるっていうお話ですよね?ね?

 

二重スパイ(で、しかも同僚)と配偶者の浮気、ソ連側のスパイとの接点、無能な後任、No.2でずっといることの苦痛、そういった状況を改善し、自分がトップになる為に地道に、いかに人に疑われずに実行するか。そして、自分の信奉者も作ることも忘れないという、トップになった後のことも考えた抜かりのなさ。これを描いた物語だと認識しております。

 

もしかしたら、配偶者に戻ってきて欲しいという気持ちが一番の理由だったのかもしれませんが。それが、スマイリーさんが込まれる隙というか、弱点でもあったわけですが。

 

スパイ映画に多いアクションとか銃撃戦はほとんどなく、登場人物の行動や心理を描いた映画になっていて、かなり地味です。登場人物の心情も、台詞だけではなくて、動きで表現したりしているので、ノレない方は爆睡してしまうかもです。僕の隣の席の人は爆睡してましたよ(笑)。

 

しかも、時系列がいじられていて急に回想場面になったかと思ったら、今度は別の国に舞台が移ったりとか、そういうのが多くて余計にややこしくしてしまってるんですよね。原作もそうなっているのでしたら、仕方はないんですけどね。原作があるものについては、原作どおりに進まないと怒られる方もたくさんおられますからね……。

 

この映画も、邦題が『裏切りのサーカス』となって、原作ファンや原題が気に入っていた映画ファンからは結構批判されたりしていたのですが、個人的には邦題の方が映画に合ってるんじゃないかなぁと思います。だって、原題なんていきなりネタバレだし、映画の公開に合わせて発売された原作の新訳本の表紙ももろネタバレだし。

 

原作を結構端折っていて、原作を読まれた方から、その端折り方とか纏め方はうまかったですと教えられたのですが、全く知らない僕にはそれすらもわかりませんでした。もっと、纏めてもいいんじゃないかなって思ったほどです。

 

No.1だったコントロールさんに自分が疑われていたことがショックだったスマイリーさんが密かにお気に入りですが、それも実は演技だったのかもしれません。

 

英語のヒアリングがネイティブに出来て、台詞の裏のニュアンスがわかったり、原作が大好きな人にはかなりいい映画化だったんじゃないかなとは思うのですけどね。ただ、映画で全て提示出来ていないっていうのは残念だと思うし、僕はあまり好きではないんですよね、そういう映画は。メディアミックス戦略を否定するわけじゃないんですが、それぞれ独立して成立もしているっていうのが理想です。