悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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キリング・フィールズ 失踪地帯

ネタバレは少ないですが、かなりdisってますよー。



地雷映画、げふんげふん、テアトル梅田で上映されていた、未体験ゾーンの映画たちシリーズ第二弾の最後を飾る映画でした。これまでがほとんど地雷でしたが(13本上映中10本観ましたよ……、タッカーデイル以外は地雷でしたね……)、この映画はよい評価も見たことがあったので、少しだけ期待していたんですが、未体験でよかったよっていう気持ちを最後まで大事にしないさいって言われたように思えました(←嫌みです)。

雰囲気や役者さんはよかったのですよ。サム・ワーシントンも、ヒットガールの女の子も、ワーシントンの相棒の元ニューヨーク警察の相棒も。何が起こるんだろう、とwktkしてたのに、この映画も終盤近くまで何も起こらないんですよね。

実話に基づいた映画らしいので、なかなか話を逸脱というか、盛ったり出来なかったっていう事情はあったとは思うのですが、もう少しやりようはあったと思うのです。

焦点が定まっていないのが大きな失敗だと思います。群像劇にしたかったのか、事件をメインにしたかったのか、土地を描きたかったのか、それとも、それら全部をやりたかったのか。

トップクレジットはサム・ワーシントンなんですが、実際の主人公はどっちかっていうと相棒の人っぽいし。彼が、ほぼ物語の中心だったし、事件との絡みや展開も、彼を経由してサム・ワーシントンに繋がっていたし。ただ、サム・ワーシントンの知名度からなのか、実話だからなのか、彼を強引に中心のコンテンツに持って来ようとしているところが破綻した要因なのかな。

事件にしても、サイドストーリーにしたいのかメインにしたいのかが、最後まで決められませんでしたって感じで、扱い方に困ってるようにも思えました。なんだろう。出発点は、失踪地帯と呼ばれるところで起きた実際の事件を基に映画化しようとしたけど、脚本とかの時点でなんかキャラが膨らみ始めて、キャスティングもよい役者が見つかったので、キャラ中心に行くぞ、なんて思っていたら、実話なんであんまり盛らないでねってプロデューサー辺りから釘を刺されて、調子が狂っちゃいました、てへ。って感じでしょうか。

まぁ、ヒットガールの女の子目当てに観るのなら、暇つぶしにはなるかもです。結構出番ありますから。