悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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ビースト・ストーカー/証人

ネタバレしてますし、かなりdisってます。



「追うも獣、追われるも獣」というキャッチコピーに惹かれて観に行ってきました。うーん、追われる方は獣だったけど、追う方はただのアホだったんで、かなり拍子抜けしたというか、観てるのがダルかったです。

物語は、追う側の刑事である山本太郎(に似ていたので、以下そう呼びます)が、自分の頭が悪いのがわからずに(頭悪いからしゃーないけど)、なんでも自分で解決しようとして、結局は、二人の幼女のうち一人は撃ち殺してしまい、一人は危険な目に遭わせてしまうという内容です。

あ、ちょっとちゃうような気がするけど、もうあんまし内容を憶えてないんですよね。観たのって、もう2週間以上も前だし……。

メインの登場人物全員が、最初の事故に関わってるっていう背景はいいんだけど、見せ方が下手っていうか、うーん。誘拐犯も、その事故の影響で犯罪に手を染めざるを得なかったっていう設定だったら、もうちょっとグってきたかもしんないけど、ステレオタイプな造形になるけどさ。事故のせいで寝たっきりになってしまった配偶者共々元々DQNっていう設定なんて、自業自得じゃんかって思うだけやんか。山本太郎も自分勝手過ぎるから、感情移入出来なかったし。そんなわけで、登場人物との距離をかなり持ってしまったんですよねー。

アマデウスカツラの判事(だったっけ)の子供も二人いるっていうのが、ご都合主義全開だし。双子とかっていう設定だったらまだしも、ちゃうかったよねー。

クールに全体像を捉えて物語を紡いでいたっていう感じでもなくて、どこか一歩引いてるんだけど、冷静さ、冷たさに直結してないんですよね。退廃的なムードにもなりきれてないし。物語の展開のさせ方も、登場人物の展開のさせ方も、整理し切れていないんだけど、その割りには、色々なことを詰め込もうとしたりした結果なのかな。

結局、誰もが心に傷を負ったままな終焉は個人的には好きなんだけどなぁ。そこに至るまでの過程で、山本太郎の行動に無意味にイラついてもうたんで、僕には合わなかった映画だったんでしょう。

注意:この映画に山本太郎氏は出演されておりません。