悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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アメイジング・スパイダーマン

ネタバレしてますが、disりは最小限に留めております。




3Dで観ました。スパイダーマンは、実は一番最初に読んだアメコミで、小さい頃からアニメとか東映のやつ(え?)で親しんでいるせいか、今でもかなり気になるキャラです。

僕が読んでいたアメコミは、今のような大判ではなく、日本のコミック本サイズと同じで、途中で出版社が倒産したか何かで発売されなくなって、あーん、続きが読みたいのにぃーと思ってましたねぇ(遠い目)。ピーターの恋人の父親が死んで、恋人も死んだあたりで途切れたのかな。

あ、映画とは関係なかったですね。ここだけの話ですが、サム・ライミは好きですが、彼が監督したスパイダーマンシリーズは好きではないんですよ。つーか、嫌いなんですよ。俺のスパイダーマンを滅茶苦茶にしやがってっていう思いまではいかないですが、それに触れるギリギリのラインの感情でしたね。そういうのもあって、今回の映画も観ようとは思ってなかったんです。予告編を何度も観てもピンと来なかったし。それが、ひょんなことから観ることになってしまいまして。

いやーね、よかったすよー。ほんまに観てよかったっすよー。ピーターの父親の設定とかは、僕が知ってる原作とは違いますし、かなり現代風なアレンジを仕込んでますが、僕が読んだ頃の原作のテイストを凄く感じたというか。

ピーターがスーパーパワーを手に入れて有頂天になって、でもその責任を思い知らされるという展開はライミ版でもありましたが、こちらもその部分はおじさんの担当ということで、チャリ坊の親父さんが、ベトナムの変態大佐と戦っていた過去を存分に発揮してピーターに教えます。映画全編に渡って、ピーターを支えているという印象を与えて、決して彼は一人じゃない、という今風なメッセージを、おばさんと共に担わされていたのは、個人的にはよかったですね。

それでも、一人悩むピーターっていう部分があれば、もっと原作チックになるんでしょうが、映画でそこまでやることもないかなとも思いますし。どうせ、また三部作っていう予定でやってるんやろうから、そういうのをいきなり詰め込むっていうのもね。まぁ、観客には不誠実なやり方ではありますけど。続きがあるかどうかわかんないし。

スパイダーマンになる切っ掛けが、この映画ではピーターの父親が絡んでいるので、続編では、よくあるパターンの父親超えなんていうのがあるのかもしれません。そこで、おじさんのそれまでのピーターに対する献身が強力な味方になってくれるという、ベタだけれども熱い展開もありそう。

最後にエマ・ストーンの父親が亡くなってしまうのですが、僕はその展開は続編でだろうと思っていたので、びっくりしましたね。ということは、もしかして、この展開の速さならエマ・ストーンは続編で死ぬんでしょうか。あ、エマ・ストーンが17歳っていう設定は無理あり過ぎるだろ……。

ほんでから、エマ・ストーンの父親、かっちょええじゃないか。やたら威張ってるだけじゃないのねってところが。やる時はやるぜっていうのがさ。

学校で戦う場面は概ねよかったんですが、スパイダーマンの動きが、人間っぽくないというか(人間じゃないかもしれないけどさw)、CG丸分かりな動きだったのはマイナスでしたね。そこで迫力がなくなっちゃうんですよねー。質量感がないというかね。これがCGの弱点だとは思うんですよ。つか、CGの弱点というか、CGクリエイターの弱点なのかな。

リザードマンの目の部分のCGが猿の惑星(新しい方)の猿の目と同じ作り方でしたね。ちょっとバリエーションがないのかな。

全体的にはとても現代のアメリカ映画だよなっていう印象でした。あ、それとエンドクレジットで日本用の主題歌が流れるのですが、興醒めでした。曲が合ってないと思うんですけどね。それは吹き替え版でだけでやってもらいたかったっすよ。ワールドワイドで日本語の曲が採用されてるんなら話は別ですが、違いますしね。