悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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劇場版 笑ってさよなら ~四畳半 下請け工場の日々~

タイトルに惹かれて観に行ったのですが、想像では下請け工場の過酷な現状を追いかけたドキュメンタリーかと思いきや、内容は全く違っていて、意外なことに、妙にパワーというか、元気を与えられる映画でした。

元々は、CBC(中部放送)で放送されたテレビ番組だったのですが、それに未公開の場面や放送のその後を追加して、劇場版として再構成されたものです。

トヨタ自動車の四次下請けである小早川弘江さんが経営する、自身も含めて三人しか従業員がいない工場。所々の事情によりその工場を廃業することにし、この映画はその最後の瞬間まで記録していますが、そこには、涙はあっても、悲しさはないんですよね。終わりではなく区切りであるっていう感じだから、元気を与えられたのかなぁ。確かに、工場は終わりだけど、将来を見据えた決断ですから。

小早川弘江さんがもうね、明るくて、世話好きな感じで、凄くバイタリティ溢れる、なんか昔のオバチャンって感じで(褒めてます)、この人の魅力がね、もう画面に充満してるんですよ。人に歴史ありって、こういうのを言うのかな。だからこそ、工場の廃業や下請けの辛さを前面に出すんじゃなくて、明るい希望があるような作りになったのでしょうねー。

自宅での夕食の場面が何回か登場するのですが(時期はバラバラです)、いつも唐揚げだったような気がして、そこは引っ掛かりましたね(違うだろw)。