悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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ロック・オブ・エイジズ

あんましdisってませんが、ネタバレはしてます。というか、この映画、大好きです。めっさ興奮しました。80年代ミュージックは最高だぜ!!!



1980年代の音楽がバリバリ使われているということで、公開前からかなり期待していたのですが、実はミュージカルって大嫌いなことをすっかり忘れていまして、映画が始まった途端歌い出したので、あれ?あれれ?ほへ?な状態になって、苦笑が止まりませんでした。

あー、なんかかったるい時間が続くのかなー、なんて思っていたんですが、好きな音楽がかかりまくるという現実には違いなかったので、いつの間にか足でリズムを取ったり、一緒に口ずさんだりして、映画の中にのめり込んでいました。

いやー、最高だったっす。ミュージカルが大嫌いなことは変わりませんけどね(笑)。

元々、ブロードウェイで上演されていたミュージカルが原作ということで、当然映画もミュージカル仕立てになりますよね。ほんまに、そんなことはすっぽりと抜け落ちてました。ただ、事前にミュージカル仕立てだとわかっていたら、恐らく観に行くことはなかったので、今回の間抜けなすっぽ抜けは、結果オーライということにしようと思います。

映画的には、田舎からLAにやってきた若者カップルが主人公なんですが、伝説的な有名ミュージシャン役で俺様トム様がご出演なされているのですが、全てを持って行ってしまわれていて、主人公カップルの存在感がかなーり薄くなっているのがどうなんだろうと思う次第です。もうちょっと、主人公二人にスポットライトを浴びせてもよかったと思いますよ、俺様トム様……。

俺様トム様の出番は少しだけと思っていたんですが、時間的にも主人公カップルに引けを取らないほどご出演なされています。もっともっと、主人公二人を出してあげようよ、俺様トム様……。

そのことが原因かどうかわかりませんが、主人公カップルの存在感が薄くなるだけならまだしも、主人公カップルの出会いと別れと再会を物語の主軸に置いているのに、それすらも意味のないものとなってしまって、恐らくサイドストーリーであった俺様トム様のお話がどーんとメインになっちゃってるので、単純な内容にも関わらず、どうもすっきりとしない展開に陥っています。

でも、そこはね、1980年代にヒットした音楽がこれでもかと流れ、劇中の人物が歌うことで大きくカバーしています。逆に言えば、1980年代にヒットした音楽が嫌いな人には、映画のすっきりしなさ加減とダブルインパクト効果で肌に合わないという危険性を孕んでいることになります。

僕は、1980年代の音楽が大好きなので、マイナス面よりもプラス面の方が大きく作用しましたし、観た後の興奮も凄かったです。映画館からの帰り道は、この映画のサントラを聴きながら帰りましたから。LEPSの「Pour Some Sugar On Me」は、僕がLEPSを好きになった最初の曲ですからねー。自然に舞い上がっちゃいますよ。

ただ、止めて欲しかったのは、他のジャンルの音楽(っていう言い方も嫌いだけど、ここでは便宜上そう記述します)を貶めて、ロックンロールは最高だ!っていうメッセージを発するのは、ロックンロールは悪魔の音楽だ!って排斥しようとしている、映画の中では悪として描かれている人達と、何ら変わりのない行為であり、それをしてしまったこの映画は、映画としてのモラルは最低ということになるでしょう。そこだけが、本当に残念で仕方がありません。

あ、最後、なんか真面目なことを書いちゃったよ、てへ。