悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2016©りょんりょん) ※映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。

アイアン・スカイ

※一部ネタバレかましてます。一部disってます



フィンランド・ドイツ・オーストラリアの合作映画で、予算の一部をファンドとかファンから集めたってことでも話題になっていた映画です。一番の話題は、あのナチスドイツの残党が月の裏側に潜んでいて、虎視眈々と地球征服を狙っているという、びっくり仰天な設定なんですけどね。

その設定だけで観たいとは思っていたんですが、予告編を初めて観た時は、CGとかがチープに感じられて、これはもしかしてア◯◯ラ◯系統なんかなと警戒してしまいましたが、例えそうであったとしても、例え地雷満載だとわかっていても、進まねばならない時があるんですよ。

いきなり公開日に突撃したわけですが、なかなか面白かったです。カルト映画としてマニアックな層の記憶に残るんじゃないかなーって思いました。パワーが尋常じゃないというか。これだけパワーを画面に溢れさせてくれてれば、もう十分ですよ。

ただし、後半だけですけどね。前半がね、かったるい。展開がモタモタしてるし。この前半で飽きる人も多々いるだろうなぁと思いました。DVDで観てたら、途中停止しちゃってたかもしれません。

ウド・キアーが出演しており、いつも通りの安定の演技で楽しませてくれるのですが、彼が映画の最後まで生き残ったところをそう言えば観たことないなぁと。僕が観た中では、途中で殺されてるんですよね、いつも。いつか、彼が生き残る映画に巡り会えるのでしょうか。

後半は怒濤の展開で、アメリカの自分勝手さもステレオタイプな表現ながら笑える範囲で描いていますし、決してナチスドイツだけが悪の存在として描いてなかった部分は逃げなのかどうかはわかりませんが、映画としてのバランス上はよくなってたように思えます。

人によってはやり過ぎだろと思われるだろうなぁとか、人によってはまだまだだよと思われるだろうなぁとか、ギャグに消化し切れていない部分もあったりと、全体的には中途半端な印象なのですが、前述のように得体の知れないパワーで押し切られてしまったって感じで、観終わった後は満足感でいっぱいでした。

ドイツの人って、未だにナチスを題材にされ続けた映画を作り続けられて、非道なこともやってきたっていうのもあってか、大抵は絶対悪みたいに描かれていることにどういう反応を持たれるんでしょうかねー。それが気になります。