悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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アベンジャーズ セカンドライフ

猛暑の中公開された(8月14日公開開始)『アベンジャーズ』ですが、現在のところ、映画館で11回鑑賞、DVD(US盤)で3回鑑賞、ブルーレイ(US盤)で1回鑑賞しております。

映画館での鑑賞内訳
1回目:8月14日  3Dで鑑賞
2回目:8月18日  IMAX 3Dで鑑賞
3回目:8月21日  2Dで鑑賞
4回目:8月26日  3Dで鑑賞
5回目:8月31日  3Dで鑑賞
6回目:9月6日    2Dで鑑賞
7回目:9月14日  3Dで鑑賞
8回目:9月17日  2Dで鑑賞
9回目:9月20日  3Dで鑑賞
10回目:9月22日   2Dで鑑賞
11回目:10月14日 3Dで鑑賞

以前書いたファーストインプレッションですが、その時に感じた戸惑いこそなくなりましたが、あんましその時の感想と大きくは変わっていないのも事実です。

ファーストインプレッション:http://ryonryon.hatenablog.com/entry/2012/08/17/005037

じゃぁ、なんで、こんなに観たのかってことですよね……。川崎でIMAX 3Dの環境で観た時に、話の流れは既にわかっていたっていうのもあったとは思いますが、凄く気持ちよかったんですよね。もう、この映画の世界の中にずっと浸りたいという気持ちになりました。

『アベンジャーズ』は、映画として完成度が高いかと聞かれれば、僕はNoと答えます。完成度は高くはありません。その要因は幾つかあるのですが、一番の要因は、八方美人になり過ぎたという部分です。どういう部分でそう感じたかと言うと、マーベルユニバースの映画(社長シリーズ、ハルク、ソー、キャップ)だけが好きな層、コミックだけが好きな層、映画もコミックも大好きな層、映画もコミックも知らないけど面白そうなので観に来た層等々、この映画を観に来る動機を持った全ての人に楽しんでもらおうとして、色々と詰め込み過ぎたというところです。

全ての層に楽しんでもらうという考え方は決して悪くはない、というか、もの凄くいいことなのですが、この映画はそれをキャラクター間のリレーションシップやその台詞を通じてごっつ細かな描写でやってしまったことで情報量が多くなり、結果的にうまく捌けなくなり、その歪みが物語の展開に及んでしまったことが、逆に観る人を選んでしまう結果となってしまったのではないかな、と。特に日本では。

例えば、僕がこの映画で一番大好きな場面は、ドイツにロキが現れて、その隙にホークアイイリジウムをぱくるというところです。ここで、キャップと社長が初めて出逢うのですが、バックに流れる音楽やカット割りもよくて、ロキの性格と目的が実は明確に描かれているし、キャップの戦い方と覚悟、社長の戦い方とヒーローに対するスタイルが込められているのですが、細かいんですよ(笑)。そりゃ、一回観てわかる人もたくさんいるだろうけど、何回も観てやっとわかるよ、それはって感じなんですよ。少なくとも僕は二回かかりましたよ、理解するのに(爆)。

その後の、社長が初めて空中空母に乗り込んだ時も、コールソンと話してるかと思うとヒーロー達の会話もきちんと聞いてるし、フューリーのことを腐す一方でそれで油断させてジャービスの盗聴器みたいなんを仕掛けてるし、更にクルーの動向も一瞬にして把握しているという、社長の天才振りと視野の広さを描いているのですが、詰め込み過ぎだよ(爆)。ほんでから、speak englishはキャップとの二人でエンジントラブル解消時にも活きてくる台詞だし。

社長の初登場時にも社長の視野の広さは描かれているので、ここで敢えてもう一回やらんでもいいのに、とは思います(キューブに注力しながらも、ペッパーとコールソンの会話もちゃんと聞いている部分です)。ここの場面も個人的には大好きですなんですよねー。

というように、何度観ても楽しめるスルメ的な映画ではあるのですが、細か過ぎるのと、英語ネイティブじゃないので、なかなか厳しいんですよ、気付くのが。その前に、物語の展開の中だるみとかで(何回も観ると中だるみじゃないんですが、初見では中だるみと感じてしまうと思いますよ)、細かいところまで目に付かないんですよ。結局、情報量が多くて、その理由もわからずに疲れてしまうという効果しか残さないんですよね。

そういう部分では、傑作とは言えないのかな、と努めて客観的に感想を述べるとそうなるのですが、でもね、もうね、どっぷりと浸かっちゃうとね、アベンジャーズ最高!!!という言葉しか出てこなくなるのですよ(おいおい)。

文章が滅茶苦茶ですが、それくらい、『アベンジャーズ』という映画に対しては盲目だということでお願いします(ちーん)。