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悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2016©りょんりょん) ※映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。

EVA<エヴァ>

ネタバレしていますが、映画もかなり序盤からネタバレしているので、どうということはないと思いますですよ、はい



「シッチェス映画祭 ファンタスティック・コレクション」と銘打たれて、スペインのシッチェス映画祭で上映された幾つかの映画が、短期間ではありますが何本かセレクトして上映されますという予告を観たのが、東京のシアターN渋谷(もうすぐ閉館なんですよね……)でした。うわー、大阪ではやれへんのかよーって思ってたら、梅田ガーデンシネマで上映されることを知り、嬉しいやらなんやら。シアターN渋谷に比べると、更に期間は短くなり、一日一本という観客側からしたらハードルの高い上映形式ではありますが、やれへんよりマシということですよね。うんうん。そう納得しておこう。

ということで、大阪の初日は『EVA<エヴァ> 』でした。この映画は、ユアン君に似たコッホ先生が出ているのですが、そうですか、ドイツに帰ってきたのは英語を教える為じゃなくて、ロリコン事件を起こしてイングランドを追われてきたからだったのですね。そうだったのかー。

映画は、ユアン君に似たコッホ先生が、機械軍団と戦うというお話です。勿論、ライトセーバーを振り回しています。それから、砂漠で鮭を放流しようとしたり、五感がなくなってきたり、民間で殺し屋会社を起業したりと色々やります。

あ、えっと、その、あーうー。

真面目に書きます。

映画としては、幼稚だと思う人もいるだろうし、盛り上がりに欠けるという人もいるだろうし、地味過ぎると感じる人もいるだろうし、一般的な評価としてはそんなに高くはないだろうなというのが正直な印象です。でも、僕はこの映画は凄く大事にしたい。そう思いました。

結局、最終的には皆がそれぞれ悲しみを抱えて、それを乗り越えるんじゃなくて、別の幸せを作り出して悲しみの上に覆い被せるという決着の仕方にしても、反発がかなりあるような気がします。でも、現実で悲しいことが実際に起こっても、それを乗り越えるなんてことはなかなか出来ないですよね。時間が何もかも忘れさせてくれるというのは、悲しみを風化させただけで、乗り越えたわけじゃないですしね。

あ、また脱線した。

映画の中で唯一悲しみを抱えていなかったEVAも、実は存在自体が悲しみの塊にいつ転落してもいいような環境であり、ついにそれは現実になってしまい(母親を結果的に殺してしまうことになる)、絶望への道しかないようになってしまいます。ユアン君に似たコッホ先生が取った選択肢が正しかったのかどうかはわかりませんが、絶望からEVAを救う方法はこれしかなかったのかも知れません。

そう、あれは、ユアン君に似たコッホ先生の再生じゃなくて、EVAの再製(誤字じゃないっす)なんだと思います。そして、ユアン君に似たコッホ先生は、過去に生きる、以前に逃げ出した過去と向き合って生きていくんですよね。それが幸せなのかと問われるとわかんないですが、それを幸せとして認識するしかないんでしょうね……。

至るところに伏線というか、ネタバレの嵐があるわけですが(笑)、もうちょっとうまいやり方あっただろうと思いつつも、綺麗な風景に心を奪われて、そんなことも忘れてしまうというところまで計算して作っているのなら、僕はすっかりと騙されたことになるのでしょう。

2014年が舞台のSF映画ですが、2年後にこんなに高性能なロボットがいていいのかよ〜〜。お手伝いさんロボット欲しいよぉ〜〜。ネコ型ロボット(notドラえもん)も欲しいよぉ〜〜〜。ガジェットが最高でした。社長ばりの画面ひゅいーんもあったし。いいなーいいなー。こういうの大好物なんですよねー。

万人にはお薦め出来ない映画ではありますけど、僕にとっては、ずっしりと心に残る映画でした。