悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2016©りょんりょん) ※映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。

カジノ・ゾンビ BET OR DEAD

※若干ネタバレしています。disってもいます。




原作が、吸血鬼を題材とした『30デイズ・ナイト』を書いたスティーブ・ナイルズで、この映画の原題も『Steve Niles's Remains』です。

ゾンビ映画というだけで観に行くしかないのですが、地雷だと思っていましたよ、正直に言いまして。緩いコメディ系の地雷だと。所謂思い出作り系の映画だと。

低予算臭さは抜け切ってはいなかったものの、かなりまともに作られたゾンビ映画でした。『ゾンビランド』を低予算にして、もう少しシリアス寄りにしたって感じかな。『ゾンビランド』が好きな人には楽しめる映画じゃないかなと思います。いや、だからと言って、『ゾンビランド』みたいにゾンビ映画ファン以外の一般層にもアピール出来る映画かというとそうではないわけでして。そこが『ゾンビランド』との方向性の違いなのかな。

ほんでね、ヒロインがね、もうね、僕の好み全開なんですよ。それだけで十分とも言えます。

ゾンビの発生原因が詳細に説明されている映画もありますが、なんかそういう映画って面白くないのが多いような気がするんです。個人的にはゾンビの発生原因なんてどうでもいいと思っているタイプなんで、余計にそう思うのかもしれませんが、この映画も一応発生原因はこれだろうっていう説明はあるんですが、そこに注力してなくて、ゾンビが発生したんやからしゃーないやんっていう空気が充満していて、そこがまた気に入った要因の一つかもしれません。

そして、個人的にゾンビ映画に求める要素として、篭城して欲しいというのもあるのですが、この映画も篭城します。カジノ街のホテルに篭城するので、一応物資とかある程度はあるしという、僕好みの舞台設定でした。

低予算ということからか、メインの人数を少なくした(4人)のもいい判断だったように思います。その分、人同士のぶつかり合いというか、疑心暗鬼という要素は低くなりましたが、低予算であれもこれもって入れてとっ散らかって終わりっていうパターンも多いですしね。低予算で人間味を深く描くことのメリット・デメリットを考えて、あっさりとした描写で、映画としての勢いを殺がないというやり方で押し通したのはよかったと思います。その代わりに、ヒロインがぶっ壊れていく(これも唐突感はありましたが)ことで、そういう部分はカバーしていたと思います。

全体的に、ロメロの『ゾンビ DAWN OF THE DEAD』へのオマージュというか、パクりというか、そういう展開が鼻に付いたりはしましたが。あ、メインキャラが4人だというのも、その名残なんかな。男3人女1人っていう構成も同じだし。最後に、ヘリコプターと車という違いはあるけど、男1人と女1人が逃げるというのもそうだし(女性はキャラクターが変わってますけどねw)。どこに逃げても、多分希望はないな、というのも。

ゾンビファンならあって当たり前なお食事シーンも、きちんと描いてました。ちょっとゴア描写が低めですけどね。

あれ、disってないぞ(笑)。

disる要素としては、シリアスなのかコメディなのかどっちつかずなポイントもあって緊迫感がないというのが一番大きいですね。要するに怖くないってことです。まぁ、そこは製作陣もわかっているとは思うのです。敢えて捨ててる部分でもあるなとは感じましたし。ただ、ゾンビ映画ファンにはその部分は大きな要素だと思うので、その取捨選択がよかったかどうかは、もう観る人の好みに委ねるしかないんですけどね。ちょっとヌルいというか、ダラけた印象を持つ人もいるとは思います。

ゾンビについても、夜は寝るとか(『ゾーン・オブ・ザ・デッド』みたい)、共食いする奴らもいたりとか、だんたんと変化して元気になってきたり、凶暴になってきたりと、パワーアップしていくという設定は面白かったですが、映画上にあまり反映されてなかったのは残念です。

色々と書いちゃいましたけど、ゾンビ映画ファンなら普通に楽しめる映画だとは思います。