※ネタバレしていますし、disっていますが、プーチンさんが怖いので、少しセーブしています。
ロシアのSF映画で、予告編を観た限りではCGがちょっと前時代っぽいような感じだったんですが、お話は面白そうだなと思ったので、観に行ってきました。ただ、インターナショナル版での公開と銘打たれていたのがちょっと引っかかっていたんですよね。
これ、元の映画がかなりの長編か、テレビシリーズを編集したものですよね。話というか、場面が飛ぶ飛ぶ。大きな話の流れはわかるものの、キャラクターの動きが映画の中で生きてなくて、元ネタ(原作とかね)を知ってる人には脳内補完出来ていいかもしんないけど、僕みたいに全くの初見の人は、投げっぱなしジャーマンを喰らったような気分になると思います。
バトルアクションはかなりいいんですが、おいしいところでカットされて次の場面になっちゃうので、かなり消化不良です。バトルアクションのところだけじゃなくて全編にわたってそういう編集がされてるものだから、どんどんと消化不良が溜まっていくんですよね。
話は面白いとは思うし、場面場面も面白いんだけど、じゃぁ、一つの映画として観たら継ぎ接ぎだらけで、楽しめなかったっていうのが本音です。誰だよ、こんな杜撰な編集したのはよー。
元々がかなり長かったんだろうなっていうのは想像は付きますし、元々も細かいことは考えてないっていうタイプなんだろうなっていうのはわかりますが(『仮面ライダー555』みたいな)、編集の方向性に焦点がきちんと当てられてなくて、主人公を追うのか、物語を追うのか、よい場面を中心にするのか、それらの選択が中途半端になっちゃってて、その皺寄せが全部主人公の行動にきちゃってたのは、主人公が可哀想でした。主人公の宿命ではありますが。
一応、今回の映画のラスボスポジション(っていうか、主人公の最終的には仲間になるようなポジションかな)の人とのバトルもよかったけど、主人公と思想の違いを論点に拳を交えて語り合う時のラスボスポジションの人の考え方に共感してしまいましたよ、僕は。
ズタボロな編集が、面白そうな映画を台無しにしたというサンプルなだけでした。かなぴい。