悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵

原作の漫画は大好きですよ。単行本は買ってるし、一時期は、ベルセルクの為だけにヤングアニマルすら買ってましたから。えぇ、本当に大好きなんですよ。 10年ちょっと前のアニメ化の時も、アニメが苦手にもかかわらず、観ましたから。えぇ、本当に大好きなんですよ。だって、今回も、アニメだけど観に行ったんですから。

予告編を観た限りではやっちゃってるなぁと思ったんです。そして、また、黄金時代編かよ、とも。三作やるっていうことだったので、一作目は黄金時代編(蝕まで)、二作目はモズグス様くらいまで、三作目はその後から船出くらいまでやってくれると思っていたのに。もう、前のアニメ化で黄金時代編やったから、ええやん、わざわざやり直さなくてもさ。

よかったところは、声が思った以上に合っていたこと(前のアニメ化の声に引き摺られると思ったけどねー。あの方の声がケンコバだったとは)、物語をうまく纏めていたこと、ゾッドの迫力、音楽がよかった、ってところかな。音楽は、マッチしてたとまでは思わないけど、三浦建太郎氏がゾッコンなんでしゃーないんでしょう。

悪かったところは、アニメの画と CGI(?)の画がマッチングしていなかったこと、中途半端なところで終わったこと、初見の人にもわかりやすいような体裁をしつつ、実は漫画を読んでるのが前提な作り方をしてしまっていること、エンドロールがキモい(ツイッターアカウントっぽいのを、協力したお礼なんかどうかわかんないけど、だらーって流すのよねー)、ってところでしょうか。

これまでのアニメ画とCGIの画を併用しているのですが、これがもうね、観難いのなんの。どっちかにせーよ、っていうか、もっと統一しろよ。ガッツの顔なんて、汚過ぎて。映画なんだから、観るっていう行為は大切なものなのに。

物語もさ、中途半端なところで終わったなぁというか、上映時間が短いんだから、もうちょっと先まで進んでもいいと思う。っていうか、二時間半くらいになってもいいので、蝕までやろうよ。

物語の纏め方はうまかったとは思うけど、じゃぁ、この映画だけで、ガッツとグリフィス、ガッツとキャスカの関係がうまく描けていたとは思えないんですよね。この関係っていうのは、かなり大事なポイントなんだけど、今回の映画は、漫画を読んで、各自補完しておいてねっていう感じなんですよ。それなら、もう、蝕まで駆け抜けた方が、インパクト十分だったような気がします。

エンドロールの最後はさ、なんだ、その、そういうのってね、一般客が引くだけですよ……。DVDの特典とかにしようよ、そういうのはね。

今回の映画化の意味がわからないというか、ヤングアニマル出してるところも、ベルセルクでしか儲けられないので、仕方なくやりましたっていう理由以外の意味がわからん。そういう理由でやるなとは言わないけど(つか、そういう理由だとしてもやって欲しいけど)、やるならやるでちゃんと作って欲しかった。典型的なやっつけ仕事っていうか、納期に間に合わせるだけで手一杯でしたっていうのを提示するのは、プロの仕事じゃないよ。

6月公開のパート2は、きっちりと仕上げてきて欲しい。