悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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ルルドの泉で

※ネタバレしてます。



俺様トム様4に、殺し屋役で出演していたレア・セドゥーが、こちらの映画にも出演しているということで、彼女を観たいが為だけに行ってきました。予告編は何度か観ていたのですが、彼女が出演しているとは気付きませんでした。


映画は、一歩引いた感じで、ルルドの泉にやってくる人々を映しているように思えました。はっきり言うと、宗教やそれを信じている人を小バカにしていたように思えたのです。こんなブラックジョークな映画だったとは、予告編の印象からも思いませんでした。


一歩引いてるように感じたのは、人物描写が薄かったり、細かなディティールの描写が下手というのも一因です。このおばさんは主人公とどういう関係なんだろうかとか(多分、一緒の部屋に宿泊してるだけでしょうけど)、この人はこういう設定、ここはこういう心情を映してますといった部分が単発で出て来るだけになってしまっていて、それが壁となって、映画にのめり込めませんでした。


クララが立ったぁーっていう場面に来るまでの展開が長かったのも一因かなぁ。もうちょっと前半から中盤をカットした方がよかったんじゃないかと。


最後、主人公が動けるようになったのは一時的で、あの後、元に戻ってしまうという最悪の悲劇に見舞われてしまうのかなぁと暗示しつつ、レア・セドゥーの破壊力満点の歌で締めるところがよかったです。あの歌は……。


つかさ、ルルドで働いてる人々のやっつけ仕事っぷりが凄い(笑)。スープは、少し冷ましたものも用意しとけよな、とか。ぺちゃくちゃ喋ってる場合かよ、とか。


シーッっていう介護士?のリーダー格の女性(途中で倒れちゃう人)が、実は裏で殺しをやってるっていう裏設定でもあるのかという雰囲気でしたね。


奇蹟認定局みたいなところがあったんですが、ベルセルクを思い出してしまいましたよ。主人公がレア・セドゥーを捧げてみてもよかったかもしんない。


恐らく、制作側は奇蹟とか宗教がもたらす影響について、かなり否定的というか、信用していないんだと思いますが、よくルルドで撮影出来たよなぁと思います。この映画を観て、ルルド側は怒ってないんかなぁ。


印象に残ったのは、奇蹟は、信仰心の強さやルルドとかに来た回数じゃないっていう台詞が出てくるところですね。僕は無神論者じゃなくて、神様(=悪魔でもあるかな)はいるとは思いますが、宗教自体については否定的というか、うまいビジネスを昔の人は考えたよなぁ程度としか思っていないので、余計に、この映画で出て来る奇蹟を待つ人々や、宗教側の人々に滑稽な印象を持ったのかもしれません。


個人的には、レア・セドゥーが後半陰が薄くなってしまったのが残念です。つか、俺様トム様4で抱いた印象とかけ離れてしまいました(泣)。