予告編を観て、パンダがきゃわい過ぎたので、これは癒さにいかんとあかんな、ということで、突撃してきました。
パンダはきゃわゆかって癒されましたが、映画になってないなぁと思いました。ナレーションの内容や、編集が、一体何を中心に据えてるんだろうと疑問を抱かせます。捉えている対象が、未熟児として生まれたパンダなのか、子供とうまく接することが出来ないパンダなのか、パンダの子供の成長記録なのか、中国にあるパンダ基地の一風景なのか、それらがきちんと固定されていないので、単に撮影した映像を繋げただけになってしまっているんですよね。
タイトルからは、パンダの未熟児の成長記録なのかなと思ったのですが、主軸といえばそうなのかもしれませんが、大きな柱にはなっていないので、これだったら、パンダ基地のパンダのある時期の風景というようにしたらよかったんじゃないのかな。パンダ萌え映画に舵を思いっきり引っ張った方が、まだ映像素材が活きたような気がします。
ナレーションについても、少年とモデルの女性の方を起用していますが、二人を使う意味がないというか、少年の方ははっきりいってウザかったです。モデルの女性の方一人で十分だったような。
この映画を観ていて、人間のエゴの凄さというのを、改めて感じさせられました。結局は、人間の欲望の為にパンダが振り回されているんだよなぁと思うと、正直、パンダに癒されつつも、そんな自分が嫌にもなるという、相反する感情が単純に交互にわき起こりました。でも、これがどちらかに振り切ると極端な活動家になってしまうのだろうなぁとも考えると、適度なエゴが実は必要悪的にバランスを取っているのかとも考えます。あ、この映画がそこまで考えさせてくれるのではなく、僕が勝手に考えただけですけどね(笑)。