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悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2016©りょんりょん) ※映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。

なんとなく

『ふしだらな陰の中で、僕は自分の姿を見た』
「それ、どういうこと?」
彼女はそう問いかけた。
「ボクにもわからない」
そう答えたボクに向けた彼女の顔は、怒っていたような、いたずらな笑顔を向けていたような。
誰だって答えがわかれば苦労はしない。
いや、そうだろうか。
答えがわかっても苦労はするのかもしれない。
答えがわかれば別の苦労が待っているのかもしれない。
そう考えてしまうボクは、ネガティブという烙印を、会う人全てに指で描かれるんだ。
彼女の顔が笑顔なのか、それとも彼女の笑顔はボクに向けられていたのか。
「ねぇ」
彼女はまたボクに問いかける。
「どういうことなの?」
「そういうことだよ」
ボクも彼女の真似をした。
怒ったような、いたずらな笑顔なような。
そんな表情を作ることなんてボクには出来ないのに。
ボクはずっと彼女を見ていた。
彼女もボクをずっと見ていた。
そうボクは思っていた。
いや、そう思い込んでいた。
ボクと彼女との距離、少し縮んでは少し膨らんで。
でも、少しずつ、そっと、そっと、前を歩いてきていたのに。
ボクと彼女との距離なんて、最初からなくて。
ボクと彼女との間には、ガラスの板があっただけだった。
気付いてなかったのかって、ボクの中のボクに問いかけた。
気付いていたさ、って、そう答えるけど、そう答えたいけど。