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悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2016©りょんりょん) ※映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。

ワールド・ウォーZ

一部ネタバレしています。disってもいますが、この映画が嫌いとかっていうわけじゃないんですよ。



3D(勿論字幕版)で観てきました。ブラピが出演するということからか、ボクが知ってる限りでは久々のビッグバジェットになったゾンビ映画でしたが、この映画がゾンビ映画だったかって言われると、ちょっとちゃうんちゃうかったかなぁと。

日本での宣伝は、ゾンビ映画であるということをかなり伏せられていたみたいですが(理解は出来ますが賛同はしませんけどね、そういうやり方は)、映画を観終わった後の今の感覚では、ゾンビ映画と宣伝されてようがされてなかろうが、観終わった手触り感は同じだったんじゃないかな、なんて思うのです。

ビッグバジェットの弊害なのか、脚本家もコロコロ変わったらしくて、それがどの程度影響しているのかはわかりませんが、八方美人的な仕上がりになってしまっていたのが残念でした。もっと、一つの方向に突き抜けてくれてればよかったのに。

原作自体が世界観を共有した(設定を共有した)短編の集まりということもあったかもしれませんが、ゾンビ映画っぽい部分、感染者系映画っぽい部分、モンスター襲撃映画っぽい部分、ロードムービー映画っぽい部分、終末世界映画っぽい部分、サスペンス映画っぽい部分、ヒーロー映画っぽい部分、それらを鍋に放り込んだ挙げ句、どれもが極端に薄味になってしまった感があります。

コアなゾンビ映画ファンには絶対必須なお食事場面がなかったっていうのが、ゾンビ映画っぽい雰囲気を出せなかった一番の要因だと思うのです。この映画の冒頭、ボクは本格的なゾンビ映画の雰囲気が出てるなと、かなり期待したんです。そして、ニューアークのマンションで襲撃されるブラピ一家の場面なんて、ごっつ緊張感もあって、楽しめたんです(雑誌縛り付け簡易対ゾンビスーツは最高)。でもね、ふと、これって、敵はゾンビというよりも感染者という姿を借りたモンスターじゃんかって思ったのです。その後に、お食事場面とかあればね。それか、予告編でも流れていますが、冒頭の渋滞している車の群れにトラックが突っ込む場面で、ゾンビに襲われた人がゾンビ化するところがあるんですが、そこに少しでもお食事場面があれば、ゾンビ映画っていう刻印が脳内に捺されたんですよ。それがなかったので、ゾンビ映画じゃないんだな、となっちゃったんです。

全体的な構成を思い返しても、感染者系の映画の作り方になってるかなと思いますし。あ、感染者系の映画がダメだとか、ゾンビ原理主義でどうたらっていう意味合いではありません。ゾンビがダッシュしようがノロノロ歩こうが別にどっちでもいいし。好みというか、期待していた内容面でのお話です。

ゾンビの発生源を明確にするとつまんないゾンビ映画になるという都市伝説を嫌ってか、原因は不明だけど(これかなっていう推測はありますが)対抗策としてウイルスを人類に投与してゾンビ観点で透明人間化するという発想はよかったけど、それをそのままオチに持ってきたのはインパクトがなかったと思います。実は、ちょっとの間は効果があったけど、それですら対応出来なかったっていう終わり方の方がよかったと思うんですよ、この映画の雰囲気では。

世界観はよかったです。ビッグバジェットの利点を活かしてか、世界各地の様子を描写しているのも、今まで、特に低予算ゾンビ映画にはない新鮮さをもたらしていたと思います。その分、閉塞感がなくなったのは仕方がないけど、それはどれを選択するかってことなんで。

希望の星の若い学者があっさりと事故死しちゃうのはよかったなぁ。あの前振りも最高だったし。と、映画を楽しめなかったわけじゃないんですよ。面白い映画でしたしね。ただね、期待が別の方向にあって、その要素もこの映画の中にはあっただけに、なんかモヤモヤしたものが残っているのです。

ブラピがゾンビが特定の人間を避けるっていう現象の原因を考えているとき、ハゲや、ハゲにするんや、ブラピハゲやーって一人興奮状態になっていたのは内緒です。