悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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47RONIN

ネタバレしてますし、disっています。ただ、不思議と怒りはありません。





ほんまにこの映画作ってるのかなって思ってたことすら忘れかけたある日、衝撃的な予告編とともに、年末に公開が決まったんですが、日本としては、この時期に公開じゃないと集客にも影響があるんでしょうかねー。

最初にこの映画製作の報道があったとき、あの忠臣蔵の話に、どうやって外国人であるキアヌ・リーブスを取り込むのだろうかと、多数の人が思っていたと思います。

忠臣蔵をモチーフにすると言いながらも、浪人というシチュエーションだけ欲しかったんやろと思ってましたよ、えぇ、最初はね。

で、あの予告編。ぶっ飛びましたよ。えっ? こっち方面の映画なの? 俺様トム様の『ラストサムライ』のようなシリアステイストじゃなくて? いやいや、こっち系統の方がいいよ。絶対観るよ、観るしかないだろ、と思わせてしまうアレ。

公開初日に3D字幕版を観てきたわけですが、うん、簡単に言うと、構成が隙だらけな映画でしたね。

思ったよりも忠臣蔵してて、そっちにもビックリしました。予告編は、キワモノ的なところを集約してただけです。

ほんまは、予告編に感じたような映画を観たかったんだよぉー。

舞台は江戸時代の日本ですが、よくあるトンデモ日本というよりも、MMORPGウルティマ・オンラインに出てくるような感じの日本で、これはこれでアリというか、舞台設定の新しいフォーマットを作ってしまったんじゃないかなと思いましたね。

徳川将軍は、アホという言葉お似合いの雰囲気だったんで、最後は、奴もぶっ殺せばよかったのに。ボクがスッキリした気持ちになったのに。

実質、この映画の主人公は、真田広之演じる大石内蔵助(oishi)です。元々の忠臣蔵も、大石内蔵助が主人公ですが、こういう風に思ってしまうのも、忠臣蔵の基本構成はそんなに変えてないということなんでしょうね。そこに、異物であるキアヌ・リーブスを放り込んでるのですが、舞台設定が既に異物なので、キアヌ・リーブスの存在自体が異物には感じないのは、狙ったのか、偶然なのかはわかんないですが。

ラスボス(一応、吉良ですよね)を倒すのも、大石内蔵助ですしね。ラストバトルは、真田広之(as oishi 大石内蔵助)VS浅野忠信(as kira 吉良上野介)、キアヌ・リーブス(as kai)with 柴咲コウVS菊池凛子という図式でした。

もっと、化け物軍団と四十七士が戦うお話だと思ってたんですが、化け物は出てくることは出てくるんですが、単発なんで、インパクトに欠けるというか、舞台設定に全て飲み込まれてしまっているというか。

最近アクションを再びやってくれるようになった真田広之を、もっともっと活かして欲しかったですね。チャンバラは流石ですし、体のキレも流石ですわ。

3Dで観ましたが、特に3Dで観る必要はありません。画面が暗くなっちゃうし。

ほかにも色々文句はあったりしますが、真田広之キアヌ・リーブスはかっちょよかったので、二人のファンなら観ても楽しめると思います。