悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2017©りょんりょん) ※映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。

バイオハザード・アイランド

地味にネタバレしてますし、地味にdisってますが、結構お気に入りですよ、この映画。





ポンバシの道楽で、ジャケ表からは超低予算映画にありがちな思い出作り系映画を、さも面白いかのように偽ってるという、いつもの臭いが充満していたのですが、ジャケ裏の説明が意外と熱かったので、300円だったし買っちゃいました。

これ、拾い物ですよ。特に、ロメロのゾンビ初期三部作が好きな人は、かなり楽しめるんじゃないかと思うのです。

ジャケ裏の説明のように、女性戦士が活躍するというお話ではないですが、ロードムービー的な部分もあり、立て篭り部分(スーパーマーケットじゃなくて島ですけどね)もあり、人間同士の葛藤もあり(プラスゾンビ発生原因が不明な部分もw)と、基本プロットはロメロの築いたフォーマットをかなり使ってるなと思いました。

本当に、この映画の製作陣は、ロメロのゾンビが好きなんだなーって思いながら、観てました。

ロメロが『Day Of The Dead』で提示したバブのような一歩ゾンビの在り方を推し進めたような方法論も、今では珍しくない走るゾンビに変化していくという事象を取り入れることで、この映画に取り込もうとしてましたし。

『ソイレント・グリーン』のような人肉加工も取り入れていてるのは、この映画的には目玉な衝撃としたかったのかな。実際に、この映画のような世界になったとしたら、こういう問題は出てくると思います。その時、自分ならどう対処するのか。この場面に遭遇した主人公(主人公はおっさんです)の演技はなかなかよかったと思います。

なんか、書いてて、この映画、超傑作なんじゃないかって記憶が改竄されかかってるけど(笑)、製作陣のこう作りたいっていう欲求に対して技術力が追い付いていないのと、恐らく超低予算だと思うのですが、予算面で作れなかったのかなとも想像出来たりすることから、佳作までも至ってないのが現実です。

カットがよかったり、人間描写の演出はかなりうまいと思うのですよ。ただ、照明が原因なのかどうかわかりませんが、画が安っぽいというか、素人がスマホとかで撮影したようなレベルなのが、かなり足を引っ張ってるんですよね。

それに、登場人物が置かれる状況を優先しての舞台設定によって、なんで放射能に汚染されている島に、こんなにゾンビが生産されるくらいに人間が住んでんねんとかっていう、根底を揺るがしかねない疑問を抱かせてしまうのも、この映画の内容というか雰囲気からは大きなミスと言えるでしょうし、それをパワーとかで乗り切れなかったのは、致命傷寸前でしたね(ビッグバジェットの映画でもそういうのはありますが、名作とかになると、パワーとかで押し切ってしまうんですよね)。

やっぱり、観客に、低予算だけど頑張ってるよねって思われる映画っていうのは、いけないと思うのですよ。低予算だろうがなんだろうが、観客には関係ないことですからね。ロメロの『Night Of The Living Dead』だって低予算ですけど、そんなのあの映画を観た後はどうでもいいことでしょ。そういうことなのです。

うん、やっぱしdisってるな(笑)。