悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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フィンランド式残酷ショッピング・ツアー

ちょこっとdisってますし、ラストをネタバレしております。





いいのか、こんなにフィンランドに対して、アレな描写をして(笑)。いやー、フィンランドという国が怖くて、もう近付けないですわ(マテ)。

ホラーコメディ映画という紹介があるようですが、コメディ要素はあるとしても、コメディ映画と言い切るのはちょっと違うかなと思いますが、フィンランドとロシア(旧ソ連)との歴史を知ってる人には、コメディ映画になってしまうのかなぁ。

POV形式なのですが、最近のPOV形式の映画は、見やすさも考えられているのか、あまり手ぶれ効果を取り入れてなかったりしてるのが多いように思うのですが、この映画は手ぶれしまくりです。肝心な場面で手ぶれ効果炸裂するので、低予算を隠すという意図があったのはわかりますが、肝心な場面なので、映画としてはどうなのよって思います。

全体の内容は面白かったですし、ショッピングセンターに立て篭る図式には涎が出まくりました。それに、街全体(というか国全体かw)が一夜限り(白夜込み)のカニバリズム祭りを開催で、住民(というか国民だわw)の皆様が食人族になるという設定は、もう凄まじさすら感じます。

映画自体には勢いを感じたんですが、尺を稼ぐためなのか、前半の母子の旅先での喧嘩の描写が延々と続くのには辟易としましたね。それが、後半の展開を爆発させるものになっていればまだいいのですが、結局なってなかったですし。

なんでフィンランド国民が食人族になってしまうのかっていう説明も、台詞で語らせるだけっていうのもダメでしょう。設定の全てを観客に無理に披露しなくてもいいと思うんですよ。なんで???っていう部分があった方が想像力をかき立てられるでしょ。原因なんていうのは、この映画では実はどうでもいいポイントなんだし。

最初の入国手前からの場面はごっそりカットで、入国して最初の免税店で、子供(少年)の嘘のエピソードを付け加えておくことで、最初の20分はまるまる必要なくなりますよね。

警察の場面での設定説明も、祭りのせいでフィンランドの人達が食人族になってしまっているっていう程度の情報でいいですしね。

ラストの場面、あの母子は襲ってきた幼女を逆に食べちゃったんですよね。だから、POVから通常の形式の画面にしたんですよね。このバッドエンディングというか、引っ掛かる終わり方はよかったです。

もうね、ギャーギャー喚いて逃げ惑うっていう映画は食傷気味なんですよ。飽きたといいますか。反撃しまくる映画を観たいです。