悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊

かーなーり、ネタバレしてます。disってます。だいたいわかった。





 村上幸平氏演じる草加雅人が10年振りに復活ですよ。村上幸平氏本人が演じるんですよ。しかも、半田健人氏演じるたっくんも出るんですよ。そりゃもうね、観に行くしかないでしょう。

 今回は、昭和ライダーと平成ライダーが本気で戦うという触れ込みで、事前にどちらに勝って欲しいかを投票してもらい、その結果を映画の結末にするということでした。

 まさかのもやしがトップクレジット。うん、ディケイドは、仮面ライダーとしても、もやしとしてもほんまに使い勝手がいいというか。確かに主人公の一人(もやしとたっくんと鎧武の中の人の三人が主人公って感じ)というか、中心でしたしね。

 観終わった感想としては、面白いところはかなりあるのに、恐らく大人の事情による要望の連続を喰い込ませることで、結果としてはつまらない映画になっちゃってもうたなーってことです。

 あかんかったところを書いていきます。クリティカルなものから順番に書いてます。

藤岡弘、氏演じる本郷猛が、もう当時の面影もないし、キャラの煮詰め方もよくわかんなくて、藤岡弘、氏の大袈裟な演技が悪い意味での相乗効果になって、世界の破壊者の称号をディケイドから奪ってしまっていたこと。この映画を破壊したのは、このキャラですよ。

スーパー戦隊を出すなよ。そういう映画じゃないだろ。昭和ライダーと平成ライダーの戦いがぼやけたし、ラスボスというか敵組織のボスをなんでスーパー戦隊が倒すんだよ。あほか。

仮面ライダーフィフティーンを倒すのは、ディケイドであって欲しかったですね。15人の平成ライダーに変身可能な仮面ライダーフィフティーンを、10人しか変身が無理なディケイドが、頭脳戦とか鎧武のアシストで勝つというのが、この映画でのまとめ方だったように思えてなりません。

◯たっくんが変身したくない(出来ない)理由と草加雅人を絡めたのはうまいんだけど、それなら、途中で女の子と一緒のところを怪人に絡まれたときにも変身しなくて、結果、女の子に怪我をさせてしまうはで、神敬介にライダー失格だよ云々という展開にし、終盤の草加雅人が復活しそうになったときに初めて変身するっていう方が、より盛り上がったと思いますよ。そりゃ、アクセルフォームでのポインターマーキングからのライダーキックは思わず唸りましたけどね。

◯鎧武のキャラクターがしゃしゃり出過ぎというか。現行の仮面ライダーだから仕方がないとはいえ、もうちょっと控えめにした方がバランス取れたと思うし、取るべきだったと。
無意味な時系列の入れ替え。どうして仮面ライダーが昭和と平成にわかれて戦うのかっていうのを最初に提示して引っ張りたかったのはわかるけど、効果的ではなかったですね。普通に時系列に話を進めていった方が謎が深まったと思いますよ。

昭和ライダーと平成ライダーの戦いが映画のメインだったと思ったのに、単なる要らないオマケだった。これはあかんやろ。まぁ、オマケだから、投票の結果で上映内容を変えるなんてことをやったんだろうけど。

◯BLACK RXは2/3は平成ライダーじゃないのか(怒)。

昭和ライダーと平成ライダーが同じ画面に映ったときの違和感の激しさ。どちらかにデザインを少し擦り寄せるのがいいんじゃないでしょうかねー。アップトゥデートしていくのもいいかと思いますよ。

 よかったところを書いていきます。こちらは順不同で挙げています。

◯戦闘場面はクオリティが高く、興奮しっ放しでした。

草加雅人が、まぁ、キャラとしてはあんまし逸脱してなくて(村上幸平氏が演じてるんだから当然なのですが)、たっくんとの関係性も見えて、ホっとしました(何故w)。

草加雅人が馬に再び殺されるところ(爆)。しかも、オルフェノクの王までいるし。もうね、555というか、仮面ライダーカイザ(913)をリメイクすべきです。村上幸平氏と半田健人氏は、ぎりちょんでまだいけると思うし。今がラストチャンスな気がします。

◯神敬介の描き方がよかった。過去のキャラクターを、その当時の俳優が演じるのは、ボクは否定的なんですが(別の役で出演するのは無問題)、今回は、その当時の俳優が演じてこそっていう設定でした。こういうのならいいんですけどね。本郷猛は……。

仮面ライダー893

仮面ライダーフィフティーンの中の人役の板尾創路氏が、なんとなく、ドニー・イェンに風貌が似ていた。板尾さんはかーなーりよかった。

 色々と書きましたけど、今回の映画は、555ファンなら是非観て欲しいなって思いました。555のブルーレイBOXの販促の側面が大きいんだろうけど、555ファンなら感涙ものですよ。