悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

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コーヒーをめぐる冒険

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 予告編を初めて観たときに感じた、隠す気もない初期のジャームッシュ臭。

 ボクにとってジャームッシュは、初めて意識した映画監督でもあり、昨年末久々に映画館で公開されたジャームッシュ監督の『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』を観たことにより、ジャームッシュという名前が再び脳裏に刻み込まれた状態でのこの映画の予告編との遭遇となり、怖いような、でも避けてはいけないような、変な気持ちに囚われながらの鑑賞となりました。

 観終わったあと、ジャームッシュだけではなく、ヌーベルバーグ、小津安二郎の面影も感じることが出来ましたが、では、この映画を監督したヤン・オーレ・ゲルスター(なんか顔が怖いぞ)の個性というものはあったのかというと、それを感じなかったのも事実です。

 模倣、模写なのか、それとも影響を素直に曝け出したのか。パンフレットを読むと、ヌーベルバーグとかを研究したとあるので、どちらかと言えば模倣なのか。

 この映画は、カメラワークも、演出も、場面展開もいいし、なんといっても画が美しい。主人公のあまりついていない一日を追うだけの映画だというのに、たくさんの情報量とそれを的確に捌く技量。凄いと思います。

 ただ、引っ掛かるのです。技量は凄いとしても、それは、映画作家としての技量なのか、それとも物真似師(モノマネやってる人がどうこうではありません)なのか、という部分がです。

 そんなこと考えずに、この映画が大好きなら、どっぷりと浸かって楽しめばいいじゃんというボクの横に、初期ジャームッシュが大好きだったボクが否定されているように感じてるボクがいるのです。

 この監督の次回作がどんな映画になるか。それまで、悶々とした心の中に、ボクのジャームッシュへの想いは閉じ込めておくしかないのかな。