悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2017©りょんりょん) ※映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。

百瀬、こっちを向いて。

ネタバレにはなってないとは思いますが、disってはいるかな。あ、ラストがどうなるかだけは書いちゃってるわ。



 予告編を観て、これは大好物な映画かなと思いました。観終わった後は、確かに大好物な映画でしたが、なんかね、役者の演技は学芸会だし、それをきちんと商業レベルに耐えられるところまで引っ張れなかったのはスタッフのミスだし、なんだかんだ文句言いたいんですが、こんな映画をごっつ気に入ってしまってる自分自身に一番悔しさを抱いてるというか。

 とにかく、最初はムカイリですよ。こいつが一番の破壊者かと思いましたが、観終わった後は、一番きちんと役作りをしているのはムカイリだったんだなと思い直しました。

 主人公がね、もうね、ボクの大嫌いなタイプなんですよね。自分の意見を言える度量もなく、流されるままで、世間や他者に対して諦めてるかのような言動をしているかと思ったら、心の中ではそういった存在に寄り添いたいっていう願望がある奴。もうね、大嫌い。

 でもね、そんな奴に、いつの間にか感情移入してて、応援してたが一番嫌いなのでしょうね。

 よかったのは、現在編で、過去編のキャラが老けたらこうなるよなっていうキャスティングですね。まぁ、二人だけなんですけどね、そのキャラって(笑)。主人公の相原ノボル役については、過去編は竹内太郎氏で、現在編はムカイリ。神林徹子役が、過去編では石橋杏奈さんで、現在編は中村優子さんなんですが、両役共違和感なかったです。

 原作小説は読んだことはないのですが、wikiを読むと、主人公とヒロインは結ばれるんですね。映画は結局別れてしまって、それ以来会ってないっていう設定に変わっていましたが、ボクは映画の方が好みですね。

 ラストシーン、ムカイリと、もしかしてヒロイン???がすれ違って、でも、ムカイリは戸惑って苦笑しながらも、前を向いて歩き出すなんて、物悲しいけど、素敵な場面ですよ。この場面だけで、役者の演技が学芸会だろうが、ヒロインがガッチリ型でボクの好みじゃないとか、主人公がふにゃけてるとか、ムカイリだとかの色々な負の要素が全て吹っ飛びましたよ。

 過去編で、百瀬が主人公の方を向かない演出もよかったと思います。映画だから見せてなんぼとはいつも思ってますし、言ってるのですが、あそこは観客に想像させるのがいいのではと思いました。実は、役者が思ったような顔が出来ずに、苦肉の策でそうしたのだとしても、ね。