悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

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近キョリ恋愛

disってはいませんが、最後の場面をちょこっとネタバレしています。





 素敵で、面白くて、笑えたり、ホっとしたり、うるうるきたりと、大変楽しみました。ここまでいい映画だったとは、ちょっと想定外でしたねー。

 少女漫画が原作ということで、原作は女性視点が中心だったのではないかなと思うのですが(原作は未読です)、映画は男性スタッフが多いからなのか(多いかどうかは知りません)、高校生男子が理想とする恋愛の展開や女子高生像が、意図的ではないにせよ、結果的に前面に押し出されていたように思えました。

 それは、映画化するにあたり、主人公二人以外は、原作のキャラを統合したり、新キャラを出したりしたということの影響もあるのかもしれません。原作者も、パンフレットで、「原作とは少し違う雰囲気」と述べられています。

 原作は、枢木ゆに(「くるるぎ ゆに」って、なんてDQNネーム、あ、いや、キラキラネームなんだよw)が主人公のようですが、映画は、山下智久氏が主演という関係からか、山下智久氏が演じた英語教師の櫻井ハルカと枢木ゆにのダブル主人公という形になっています。

 観終わって思ったのは、物凄くファンタジーな世界というか設定で、リアルさなんてほぼないのに、自然とその世界観を受け入れていたよなということと、中だるみがなかったよなということです。これって、何気に凄いことのように思います。

 リアルではない分、キャラの心情を描くのに四苦八苦しているなというのはわかりましたし、そういったところがツッコミどころともなっているのですが、愛のあるツッコミが出来るというか、大抵の映画なら弱点になってそうな部分も楽しめるようになっていたのは、丁寧に作っていたという結果ではないでしょうか。

 山下智久氏はもうすぐ三十路ということらしく、アップになると流石に若さは薄れてきているとは思いますが、十二分にかっこよかったですし、上記のようにキャラの心情を込め難い映画なのに、役をかなり自分のものにしていたんじゃないかと思います。

 枢木ゆに役の小松菜奈さんは、無表情なのに気品溢れていて、この役にピッタリだと思いました。演技力はまだ未知数ではありますが、クールビューティーが激嵌まりしそうなので、もっとそういう役での彼女を観たいなと思いました。

 新井浩文氏が、枢木ゆにの通う高校の教師で、しかも従兄弟で保護者であるという役だったのですが(映画の新キャラだそうです)、時々見せるヒットマンな表情に、胸がトキメキましたね(マテ)。個人的には、もうちょっと暴れて(暴力的にw)、映画を引っ掻き回して欲しかったですね。

 これはこの映画だけのことではないのですが、高校が舞台ということで、モブキャラとして高校生がたくさん出ているのですが、主要なキャラクターは皆さん高校生に見えないというか、はっきり言って老けてるなと思いましたね。ファンタジーだからと言って、こういうところでの手抜きはどうなのかなぁと。役者の都合なんでしょうけど。まぁ、この映画は、それもツッコミどころとして楽しめるというのが凄いというか(二回目)。

 ラスト、まさかの、ファイブスター物語でもあった、アマテラスによるあの「ラキシスおいで」を実写化したような、山下智久氏の「おいで」があったのには、ズコーっとなりました(いい意味でw)。「おいで」系の映画の誕生ですよ、これ。