かなりdisってますねー。こういう映画は嫌いです。
「シッチェス映画祭」ファンタスティック・セレクション2014のついでに、この映画を観てきたのですが、予告編から受けた印象とは丸っきり違うということに面食らってしまって、全く楽しめませんでした。
予告編では、マルタという女性が病気で死期が近いけど、懸命に生きているっていう印象を受けたのですが、映画本編ではそんな印象を受けなくて。マルタというキャラ自体が陰が薄いというか、あんまし印象に残らないんですよね。
マルタと主人公のクラウディアとの交流も、唐突というか、意味不明なまま進んでいって、説明しろっていうわけではないんですが、それが悪い意味での押し付けという印象をもたらしてしまっていたんじゃないかと思うのです。少なくとも、ボクはそう捉えてしまいました。
一番の弱点は、この映画の中に生活臭がないっていうことなのです。ファンタジー映画とかであれば、そんなものは必要ないでしょうけれども。
生活臭がないことで、キャラクターも映画の世界の中で生きていないようにも思えました。生活臭を出さないというのは、恐らく意図的な演出だとは思うのですが、それが効果的ではなかったように思えます。
「こういう映画を撮りたいから作りました」という感じではなく、「こういう映画を撮った自分を見て欲しい」系の映画だなぁと。ボクはそういう映画は大嫌いなので、余計に合わないですよね。
クラウディアの行動もよくわからないというか、何を求めているのか、何を望んでいるのか、そういうところを敢えてボカしてはいるんだと思いますが、それで映画全体もボカすテイストで進めるのは、人に鑑賞させることを前提とした映画としてはマズいと思いますけどね。そういう映画じゃなかったら、観てしまったボクに非がありますけどね。
予告編には、色々な映画祭で受賞したとかありましたが、予告編にそういうのを盛り込む映画って、地雷が多いような気がします。