悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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イコライザー

ちょっとネタバレしています。




 このところ、トンデモ系映画に集中して出演しているかのような印象のある、デンゼル・ワシントン主演の映画です。予告編では、19秒で不正を正すというのが前面に押し出されていますが、確かに今時珍しい勧善懲悪な映画でした。

 簡潔に言うと、セガール大御大の映画を、お金と時間を掛けて撮影し、主演をセガール大御大からワシントンさんに交代したって感じです。

 元超凄腕のCIA職員だった(恐らく)ワシントンさんは、CIA時代は色々と人格を否定されるようなお仕事もしてきたみたいですが、最愛の配偶者を亡くされ、わざと事故死に見せかけて死んだことにして、別の人生を、普通の人々との生活の中で歩んでいました。

 ただ、何故か不眠症で、夜も眠れずに、本を読みに24時間営業のダイナーで時間を潰すという日々でした。

 そんなある日、元ヒットガールで、今はロシアの娼婦をやっているクロエと出会い、彼女がロシアの組織の地方ボスに殴られて病院送りにされたことで、何故かキレるというか、不眠症の暇潰しもしたかったのか、地方ボスとその子分を呆気なくぶっ殺しちゃいました。

 ロシアの大ボスのプーシキンは、調査するためにイカれたニコライさんを派遣します。このニコライさん、かなりキレキレで激情家なんですが、仕事はかなり出来る人なのです。CIAでも大物扱いです。でも、ワシントンさんにとっては、小物でした。というのが、この映画のお話です(マジで)。

 ロシアの大ボスのプーシキンは生き残って、続編とかに登場するんかなって思ってたら、あっさりと方を付けられてて、後味もよかったです。ラスボスでさえ、小物扱いというワシントンさんの凄さが浮き彫りになっています。

 この映画は、取捨選択がうまいというか、そう思わせるのは、きちんと見せるべきところは見せているからでもあると思います。アクション好きな側面からは、その場面も見せてくれよーとは思っちゃったりはするんですけどね。

 取捨選択がうまい例では、ニコライさんが、ワシントンさんを探し出すために、ロシアからわざわざ呼んだ凄腕設定の調査員がワシントンさんにあっさりとやられるんですが、そこも映像では見せてなくて、その調査員が掛けていたヘンテコなサングラスをワシントンさんが持ってきて、ニコライさんに渡すということで、調査員があっさりとやっつけられたことを示してたりといった具合です。

 ツッコミたいってポイントが、ところどころに配置されてたりするんですが、それらも含めて、愛すべきおバカ映画だと思います。現在のワシントンさんのプロモーションムービーの側面もあります。

 最後は、不眠症で24時間活動可能なためと、騒ぎを起こしてしまったホームセンターへ働きに出ることは難しいという状況からか、人助けの事業活動を始めた模様で、ワシントンさんは続編作る気満々ですね。