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悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2016©りょんりょん) ※映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。

ザ・レイド GOKUDO

ネタバレしていますし、disってるかもしれませんが、かなり興奮したのは確かです。






 本国や米国ではとっくにソフト化されてるというのに、今頃になって日本でもやっと劇場公開されました。日本の有名な俳優さんが出ているし、前作は日本でも人気があったのに、なかなか劇場公開されなかったのは、なんか事情でもあるんでしょうかねー。

 ただ、劇場公開が遅いだけならまだしも、配給会社が元凶なのかどうかわかりませんが、アクション場面が4分程度カットされたバージョンでの劇場公開となったようです。

 カットしてレーティングを下げるという意味なら、納得はしませんが理解は出来ます。でも、カットしても18歳以下お断りなままのレーティングなので、なんで今更4分程度をカットするのかがわからないです。しかも、アクション場面(らしいです)を。

 あのね、この映画を観に行こうとする人達なんて、ダイハードなファンなんだから、ほとんどの人は映画館に足を運んで観に行きますよ。しかも、18歳以上の人ですよ、ほぼ全て(爆)。

 挙げ句の果てには、日本の公式サイトで、ノーカット版を上映しようとかいう運動をやっているらしい。劇場公開直後にですよ。多分、カット版を観た人がまた観に来るだろうという思惑なんでしょうけど、こういうことしてたら、最終的にファンは離れるだけですよ。詐欺と言ってもいいですよね、これ。

 どこがカットされているのかは分からないのですが(マフィアが殺し合いをする場面じゃなくて、主人公絡みでナイフバトルがある場面らしいです)、カットされていても、言われなければ特に不満はなかったです。言われたから余計に気になるんですよ。

 ま、ちょっと映画の内容とは関係ないことで気分を害していましたが、この映画の内容自体にも色々と言いたいこともあったりしたんですが、観ている間は興奮したのは事実。

 何が良くて(気に入って)、何が悪かったのか(気に入らなかったのか)、自分の感情を整理するために、書いていきます。

 ボクの感想を要約すると、テンポは凄くいいのに、何故かもっさりとした印象、というものです。

 キャラをたくさん詰め込んだり、プロットをたくさん詰め込んだりしているのが要因だと思います。『アベンジャーズ』に似たような戸惑いをボクは受けました。ということは、初見では、ボクの中で、きちんと情報を処理出来てないのかもしれません。

 アクションは素晴らしいの一言です。バトルシーンも、カーチェイスも、うおっ、うおっって唸りがなら観てました。ラストの主人公対敵側の使い手のおっさんの対決は、もう体が席から浮いてましたからね、ボク。

 主人公が無双出来るほどの強さでもないっていうところが、この映画を支えるリアリティを作っていると言えます。大勢で来られたら負けるし、混戦・乱戦でも後ろから殴られたら気絶するし、主人公と同等、または強い使い手もいるし、と、今流行りの最強オヤジ枠の映画とは正反対の作り方です。

 魅力的なキャラが多く、そのキャラをきちんと描き分けているところはうまいのですが、どうもそのキャラ達の絡みが相乗効果をもたらしてないというか、キャンバスに原色の色がポツンポツンと点在してるだけで、それらが全く混ざってなくて、中間色がない、みたいな感じなのです(分かってもらえるかなーw)。

 肉を捏ねて団子を作る段階で、丸めよーとしているのに、肉がボロボロ落ちて、丸くならない。そんな印象なのです(これも分かるかなーw)。

 『アベンジャーズ』は、魅力的なキャラがそれぞれ独立しているのに、きちんと融合もしていたとボクは思っていますので、それとなんか比べちゃうんですよね。

 ラストバトルで、魅力的なキャラのハンマーガールと金属バットのお兄さんコンビを撃退した主人公が、一回負けた敵側の使い手のおっさんとのリベンジバトルはもう大興奮でした。ここの連戦は、興奮するなっていう方が難しいでしょ。

 主人公の兄貴の仇(この映画の冒頭で殺されちゃいます。前作の中では結構好きなキャラだったので切なかった)や、マフィアのボンクラ息子、汚職警官の代表みたいな奴が次々と死んでいって、主人公が敵のアジトから出ようとしたら、松田龍平率いる日本のヤクザ集団とご対面というところで映画は終わっちゃうんですが、こういう終わらせ方はやめようよ。興奮が一気に冷めましたね。悪い意味で。続編は企画中っていうことやけど、作られるかどうか分かんないのに。マトリックスるろ剣みたいに、一緒に作ってるなら許せるけど。

 主人公と松田龍平が会話するんですが、バックに音楽流してわざと聞こえないようにしていて、主人公が「だが断る」という言葉(字幕なので、実際にその言葉かは不明)だけ観客に聞かせるんですよね。続編に繋げたいのはわかるけど、観客のことを考えてない演出だと思います。少年ジャンプの戦いはこれからだエンドじゃないですか、これは。

 書いてて思ったのは、映画の内容だけでなく、日本の配給、公開する体制がムカつくっていうのが、かなりボクの中でウェートを占めているみたいだということを再確認しました。それに、スカっとしなかった終わらせ方をした映画そのものに対しての愛情からくる憎悪みたいなものも、負の感情に追い打ちを掛けてるみたいです(笑)。

 主人公の裸が出てくる場面があるのですが、前作に比べるともっさりした体つきになってるのはどういうことなんやろう。(映画の中で)服役中だったからっていうことなんだろうか。でも、刑務所の中でもトレーニングしてたしなー。実際にシラットの術者なので、あれが本来のナチュラルな筋肉の付き方なんやろうか。

 前作の最強キャラであるマッドドッグを演じられた方が、今回は別の殺し屋の役(マッドドッグは前作で死亡しましたからねー)で登場しています。咬ませ犬的な役になっちゃってますけど。仁義なき戦い松方弘樹みたいな起用のされ方だ。

 色々と難癖付けたりはしましたが、前作を観ていなくてもあまり関係なく楽しめますし(勿論、前作を観ていたらより楽しめますし、人物相関とか設定は頭に入りやすいと思います)、アクション好きなら楽しめる場面満載ですが、物語を進めるドラマパートがアクションほどキレがないのと、思ったよりドラマパートが多いので、退屈する時間もあるかもしれませんので、映画としては傑作の仲間入りは出来なかったなというのが、ボクの今の率直な感想です。

 なんだかんだ言って、ボクの心に爪痕(良い意味でも悪い意味でも)は残していってくれた映画でした。