悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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Nozomu Wakai's DESTINIA 『Requiem for a Scream』

Nozomu Wakai's DESTINIA

Requiem for a Scream

1. Requiem for a Scream
2. Sweet Vengeance
3. End my sorrow
4. Ready for Rock
5. Still Burning
6. Dearest Pain
7. Believing
8. the Trigger
9. Despair Caprice
10. Fight to Win
11. Requiem for a Scream(ボーナストラック)

 若井望さんというギタープレイヤーは、今回のこのアルバムで初めて知ったのですが、いやー、もう素晴らしいです。ギタープレイもさることながら、曲が良いんですよ。

 1990年代に、アメリカのギタープレイヤーが出したソロアルバムって言われたら信じてしまそうなくらい、日本的な音作りじゃなくて、アメリカっぽい音作りです。

ボクが興味を持ったのは、BURRN!での広告でした。ジャケットがそそられるんですよ。「あ、これはギター弾きまくってるやろな」っていう感じの。昔、ジャケ買いしまくっていた血が騒いだのですよ(笑)。

 そして、ググって、サンプル音源を聴いて、これはかなり良いんじゃないのかってなって、買っちゃいました。てへ。

 ジャケットはゴージャスな感じで、80年代っぽい音作りなのかなって、音源を少し聴いたときは思っていたんですが、実際には、手堅く作られていて、ゴージャスな感じはなく、90年代の、ちょっとHMが虐げられていた時代に、予算がない中でも魂込めて作りました的な締まった感じという印象を受けています。

 手堅い分、派手さはないし、安定しているので、爆発的なパワーみたいなものはなく、その面での受けの悪さはあるかもしれません。ただ、曲の良さがそれによって際立っているので、結果的にはこれで良かったんじゃないかなと思います。

 ボクにとっては肝心のギターソロですが、これもまた素晴らしい。テクニカルというタイプではないのですが(いや、十分にテクニックも素晴らしいのですが、テクニックを前面に押し出すような感じではないという意味です)、自分のプレイスタイルを確立してるというか、自分のやりたいギタープレイがイメージ出来てるんじゃないかなって感じられるようなプレイでした。

 インペリテリ等でおなじみのボブ・ロック、ガルネリウスで大活躍中の小野正利さん、アンセムに復帰しちゃった森川之雄さんの三人がボーカルを担当していますが、ボブ・ロックの懐かしい声、ガルネリウスでの歌唱とは少し違った小野さんの歌い方、森川さんの熱唱(アンセムは好きではないんで、あんまし知らないのです、ごめんなさい)、どれもが聴きどころです。

 特に、アルバムタイトル曲にもなっている「Requiem for a Scream」は、ボーナストラックでの森川さんが歌ってるバージョンの方が気に入りました。勿論、ボブ・ロックのバージョンも良いですよ。

 うーん、ベタ誉めやなー(笑)。まぁ、ちょっとだけ、ジャケットから連想するゴージャスさと、不安定さによる不確定さ(これがロックなんじゃないかな、とは思うのですよ)が散りばめられていたらどうなっていたかなという興味はあります。それは、次回作に期待しましょう。

公式サイト:http://www.guitarofzorro.com/