悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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GALNERYUSの『VETELGYUS』

GALNERYUS

VETELGYUS

1.REDSTAR RISING
2.ENDLESS STORY
3.THERE'S NO ESCAPE
4.ULTIMATUM
5.ENEMY TO INJUSTICE
6.THE JUDGEMENT DAY
7.VETELGYUS
8.ATTITUDE TO LIFE
9.SECRET LOVE
10.THE GUIDE
11.I WISH
12.THE VOYAGE

Syu:Guitar
小野”SHO”正利:Vocal
TAKA:Bass
YUHKI:Keyboard
JUNICHI:Drum

 ガルネリウス、9枚目のアルバム(現メンバーになって4枚目)。力作という一言です。

 最初の印象は、80年代のDOKKENっぽいよなっていうか、歌謡曲(敢えて歌謡曲と書きます)をガルネリウスが演奏したらこうなるよなっていう感じやなぁと。

 小野さんが加入してから、もっとも小野さんのボーカルを活かすことを目的に作られているなと思います。

 個人的には凄く気に入ってますが、「SHINING MOMENTS」タイプの曲(というか、似たような肌触りの曲)が続くというか、歌謡曲っぽい曲が多くて(日本語詞の曲が2/3くらいっていうのもそう思う要因かも)、それが耳について拒絶反応を起こす人の気持ちも分かります。こんなのガルネリウスじゃないっていう気持ちは。

 特に、ガルネリウスの初期からのファンで、ボーカルはYAMA-Bが良かったというファンの方には、もう耐えらえないかもしれないっていう気持ちになってしまうことも理解は出来ます。しかし、「SHINING MOMENTS」を歌っていたのはYAMA-Bだ(そういうことじゃない)。

 ボクは、これもガルネリウスの変化の一つだし、ガルネリウスの進んできた道であるのかなと、受け止めきれています。凄く微妙なバランスでしょうし、踏み絵のようなものでもあるのかもしれません。

 曲の良さが踏みとどまらせてくれているというか。あ、でも、この曲の良さっていうのも、歌謡曲じゃんかっていうので、ダメな人も多いんでしょうね。ボクはそのあたりの拘りがないからいけたんでしょうけど(拘りを持ってるからダメっていうことではありません)。

 ボクがガルネリウスのファンになったのは、雑誌か何かで偶然存在を知って、すぐにはまったんです。ちょうど『BEST OF THE BRAVING DAYS』と『BEST OF THE AWAKENING DAYS』の2枚のベスト盤が出たときと思っていましたが、その少し前みたいです。まだ、小野さんがゲストでどうたらっていう話もなくて、既にYAMA-Bは脱退していて(YU−TOはまだ在籍してたような)、これからこのバンドはどうなるんやろうって思ってました。

 そして、注目している真っ最中に小野さんの加入ということで、あの「You're the Only…」の小野さん???って感じで、凄い意外に思っていました。で、発売された『RESURRECTION』を聴いて、完全ノックアウトです。

 そういう経緯でのファンなので、この路線もすんなり受け止められたんでしょうけど。

 小野さんのボーカルは、加入当初と比べると余裕がなくなってきたなと感じる部分はありますが、流石の聴きやすさというか、楽器の演奏の中に埋もれるわけでもなく、かといって楽器の演奏を押さえつけるわけでもなく、うまくブレンドされているなという印象です。

 Syuのギターは素晴らしいとしか言えません。個人的にはもう少しインプロヴァイズ的な部分があればとも思いますが。

 全体的な音質は、ベースが聴き取りにくい(個人的な能力の問題もあるかもしれません)というか、TAKAさん加入からずっとそんな感じで、もうちょっと独立させて欲しいというか、ベースラインを聴かせるようなミックスにして欲しいなと思います。

 ガルネリウスにとっては、次回作くらいが正念場というか、小野さん加入の最後のアルバムになりそうなので(小野さんの限界がありそうだし)、その前にこのアルバムで新しいスタイルを確立出来たのは良かったんじゃないかなー。