悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2017©りょんりょん) ※映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。

アイズ

ネタバレしてます。




 高校生にしては頭が悪くてトロ過ぎる主人公なのですが、実は、それには意味がありました。子供の頃の精神状態で止まっているからです(それは言い過ぎかw)。

 ホラーというよりも、スリラーと言った方がいいような感じの映画でした。実際、主人公が幽霊だと思っているものも、主人公の幻覚ですし。

 どうして幻覚を見るようになったかというと、おそらくですが、主人公の弟が母親の胎内で身籠っている頃、父親は会社の同期の社長令嬢と浮気をして、その社長令嬢を孕ませてしまいます。お腹の中の子供は、どうやら女の子です。

 ある日、偶然にも、配偶者が浮気現場を目撃し、そのまま凸します。そこでのいざかいで、社長令嬢は車に轢かれて、お腹の中の子供が死んでしまいます。

 数年後、主人公の弟が5歳か6歳のとき、社長令嬢が何故か主人公の家にいて、主人公と弟を引っ張り合いした挙句、弟は吹っ飛んで頭を打って死んでしまいます。

 そこに父親が帰ってきますが、警察に言うでも、病院に言うでもなく、号泣したあと、死体となった弟を連れてどっかに行きます。死体遺棄したのです。警察には結局行方不明という届け出をして、世間的には行方不明のままです。

 ただ、死ぬ現場にいた主人公には、父親があそこに弟がいるよと嘯いたことが、主人公が弟の幻覚をずっと見続けてしまう原因となります。

 そりゃ、母親は9年間も、行方不明(母親は弟が死んだことは知らない)の弟を、さもそこにいるかのように振る舞う娘と過ごすのは辛いよ。壊れるよ。しかも、父親は浮気してて、挙句に会社をクビになってて、自分が働いて生計を立てる役割も追加(家事は当番制)という暮らしをしてたら、飛び降り自殺しようとしてしまうまで追い込まれるのかなっていうのは分かります。

 この映画は、主人公が何かの切っ掛けで弟が自分が作った幻覚だと徐々に受け入れようとして、幻覚の原因が父親であると無意識に自分に対して知らせようとしたが、主人公にはその自覚がないので、そのことで余計に母親を追い込み、父親は一旦逃げて様子見に徹し、主人公が事実を思い出した頃にまた洗脳するかのように(事実を思い出されたら困るのは父親)父親が戻って来る、というところで終了というお話です。

 そうそう、主人公の小さい頃の役の女の子が、なんかね、ミラ・ジョボビッチに似てるというか、幼いんだけど歳取ってるように見えるというか。