悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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シャドウ・ワールド

順当にネタバレしております。disってもおります。




 光と闇の戦いが行われており、その舞台は人間世界。光と闇は、一定周期の間にそれぞれの代表者を人間世界に送り込み、戦わせます。今は、闇が支配しているという状況だそうです。

 人間世界にやってきた天使達は、人間世界の醜悪さに嫌気がさし、それが堕天使達の力の源にもなってることを悟ります。堕天使達への敗北を機に、人間世界で死ぬことは魂までもなくなってしまうということもあり、人間世界で天使であることを隠して生き延びることを選択します。

 光は最後の使者として、天使のガブリエルを送り込みます。人間界に来てから早速ガブリエルは、人間世界で闇に負けて残っている仲間の天使達を訪ねて、闇側の堕天使と改めて戦うよう求めます。
 ガブリエルと同等の強さを持つミカエルですら破れた、闇側の堕天使のボスであるサルマンの強さに怖じ気付いてる天使達は二の足を踏みますが、最後はガブリエルに押し切られます。

 しかし、サルマンの部下に次々とやられてしまいます。怒ったガブリエルは、知らぬ間に闇の力を取り込み、サルマンの部下をやっつけてしまいます。

 ガブリエルは、サルマンがミカエルであることを推測します。ガブリエルの推測どおり、ミカエルはサルマンを何らかの方法で倒し、そのまますり替わっており、ミカエルはガブリエルも自分と似ていることから、仲間に入れようとしていたのでした。

 仲間になることを拒否したガブリエルは、激闘の末にミカエルと相打ちになりますが、ミカエルは深く傷付いたガブリエルに最後の力を使って傷を癒し、自らは死んでしまいます。

 ガブリエルは、ミカエルの最後の慈悲に、光側に騙されていたこと(光側の思惑?)を知り、天使は自殺してはいけないにも関わらず、自殺しようとビルの屋上から飛び降り(ようとし)てジ・エンドです。

 こう書くと、なかなかお話自体は面白いのですが、天使とか堕天使とかの名前をあまり身近ではないボクからすれば、なかなかややこしいというか、この天使はこういう属性ですっていうのが知ってて当たり前だろっていう前提で進められ、ただでさえ、物語の進め方が下手な映画なので、少々混乱したままの状態で映画は終わってました。

 ガブリエルがまたね、身勝手なんですよね。正論を一方的に相手に押し付けるだけっていうタイプというか。天使だからなのかもしれませんが(笑)。それにプラスして直情型のバカなんで、その後の展開を予想するということができず、結果的に堕天使側に仲間の居場所を教えたようになってしまうという展開。

 ナイフで頬を切られても、すぐに傷は治るのに、銃で撃たれたら人間と同じように重傷を負ったり、死んだりするのは何故だろうか。ナイフで刺されても死ぬし。お前ら、天使、堕天使だろうが、と突っ込んでしまいます。

 アクションは、ガン=カタを彷彿(というかパクリかw)させるもの見せ方が下手で、興奮するまでいかないって感じでした。

 質感はとても大好きだし(シンシティよりも現実味を残したような感じ)、主人公(役者さんは故人らしいです)もかっこいいだけに、雑な箇所がかなり目に付くのが残念でした。