悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

簡潔にネタバレしてますし、disっちゃってます。




 3Dで鑑賞したかったのですがスケジュールが合わず、でも公開日には観たかったので、仕方なく2Dで観ました。面白かったら、また観に行ったらいいんですもんね。うん、もう映画館へは観に行かないと思いますね(笑)。

 映画は、ジャスティスリーグへ向けての、もっさりしたプロローグというか、ちょっと長めの第1話というか。そんな感じでした。

 バットマンのトラウマとネガティブな思い込みが、レックス・ルーサーの悪巧み(大いなる意志?)と相まって、スーパーマンを苦しめ、結果的にとうとうスーパーマンは死んでしまいましたというお話です。1%でも敵になる蓋然性があるなら、今のうちに殺しておくというバットマンの思想、とっても病んでますし、あんたの方が悪人だよ(笑)。

 観客の皆さんはスーパーマンは死んだとは思わないだろうし、最後のカットでも、スーパーマン(というか、クラーク・ケントだわw)の遺体が入れられている棺の上にかけられた土粒が少し動き出して終了という画なので、やっぱり死んではいないわけです。核ミサイル一発の直撃くらいでは、スーパーマンは死にませんでしたし。

 この映画で一番素晴らしかったのは、ガル・ガドット演じるワンダーウーマンですよ。ガル・ガドット自身の出番は少ないですし、ラストバトルにしかワンダーウーマンとしては登場しませんが、それだけでも十分に楽しめます。本作はワンダーウーマンのための映画だと言っても過言じゃありません。

 ドゥームズデイ対スーパーマンバットマン、ワンダーウーマンの戦いで、一人戦力外として取り残されてるような感じのバットマンに哀愁を感じました。スーパーマンとのタイマンで、地の利と用意周到な罠とクリプトナイトで、ロイスが止めに来なければ殺せたってところまで追い詰めた直後(スーパーマンは本気ではなかったですけどね)の戦いだっただけに、余計にそう感じてしまいました。所詮、普通の鍛えた人間は、気合い入れてお金もかけて頑張っても、ナチュラルチートな性能のスーパーマンやワンダーウーマンとかの足元にも及ばないんですよ……。

 トップクレジットは、バットマン役のベン・アフレックで、ほぼ終盤まで彼の視点で物語は動きます。スーパーマンが主人公だった『マン・オブ・スティール』の続編ではあるのですが、本作の主人公はバットマンでした。『マン・オブ・スティール』と本作で、ジャスティスリーグのメインであるバットマンとスーパーマンを紹介しましたという感じでしょうか。

 レックス・ルーサーが調査していた、ワンダーウーマンをはじめとしたメタヒューマンズ(フラッシュ、アクアマン、ビクター・ストーン)は、ワンダーウーマン以外は今回は顔見せ程度でした。物語にも一切絡みません。ただ、スーパーマンバットマン以外にも超人はいますよっていう設定は、wktkしますね。

 レックス・ルーサーが何をしたかったのか、その理由や動機、キッカケみたいなものは、本作では描かれていなかったと思います。狂人としての彼が引き起こす厄災といった抽象的な描き方だったと思います。次回作以降、彼がどうなっていくのかも楽しみです。演じたジェシー・アイゼンバーグは、劇中はずっとロン毛でしたが、最後は収監されてそこで丸刈りにされちゃいます。

 ベン・アフレックバットマンは、雰囲気はいいんだけど、動きがトロいというか。わざとやってる部分もあるんだろうけど、重さを感じるというよりかはトロさを感じました。それに、スキがあり過ぎる戦い方なんですが、これはアクションコーディネートの問題なんだと思います。

 それにしても、スーパーマンは素顔だし、バットマンは顎を出してるしで、誰が中の人かって一発で分かりそうなもんなのに、米国人は全員相貌失認なのかって思っちゃいますよ(←マテ)。