悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2017©りょんりょん) ※映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。

セトウツミ

えっとdisっていません。ネタバレも何も特にそんな展開のお話ではないのでしてません。




 予告編は何度か観ていたのですが、正直、「また池松壮亮菅田将暉かよ。染谷将太綾野剛が落ち着いたと思ったら」っていう感想しかなく、観たいとは思いませんでした。

 しかし、ツイッターでの評判がいいことや、最近ちょっと映画を観る回数が減ってきていて、なんでもいいから映画を観たいなと思ったこと、スケジュールが合ったこと、上映時間が短いのでサクっと観れるだろう、面白くなくても短いからいいかも、なんていう複雑でもない要素がうまく融合したので、観に行ってきました。

 素晴らしいとか、凄いとか、そんなんではなく、「いい映画」でした。勿論、素晴らしいし、凄いのですが、ボクの中ではそれよりも「いい映画」という印象で支配されています。そして、鑑賞後は、幸せな気分、ほっこりした気分になりました。こういう気分は久しぶりです。

 原作は漫画ということで、ボクは未読ですが、漫画の方もほぼ主人公二人が川辺に座ってダベるだけだそうで、映画化には非常に難しいような題材と思うのですが、うまく映画という枠組みに溶け込ませています。

 おそらく、池松壮亮菅田将暉の演技が、レベルのかなり高い点で噛み合い、それを製作陣がうまく拾っているというのが、この映画の最大の化学反応だったのでしょう。池松壮亮菅田将暉の二人の演技は、一年早くても遅くてもうまく噛み合わなかったでしょう。少なくともこの映画が求めているレベル(ベクトルの方が合った言葉かな)ではダメだったと思うのです。題材、製作陣、製作時期も含めての奇跡だと思うのです。同じメンバーが揃ったからといって、このレベルで別の映画を作るのは難しいと思います。

 また、空気感の構成がいいんですよね。その世界にずっといたいと思わせるような感覚。ボクは、こういう映画に弱いんだなって、改めて思いました。

 撮影について、カメラを何台か用意して、池松壮亮菅田将暉の二人にはミスっても最後まで演技させたりしたのかな。池松壮亮菅田将暉の演技にしても、事前にかなりリハーサルをしたのか、結構アドリブ満載でスポンティニアスにさせたのか。どちらでもあるし、どちらでもないように思わせる感じが、個人的にはツボに入りました。

 これ、堺市が舞台なんですね。ロケ現場に行ってみたい(笑)。