ちょっとdisっちゃってます。
観終わった印象は、『アイアンガール』シリーズを予算を少しだけ多くして作ったんだなっていうものでした。キューティーハニーを題材とする意味はあまりなかったように思います。オリジナルのアクション映画なら企画が通らず予算もあまり使えないから、キューティーハニーをスケープゴートにしたって感じです。アクション自体に関しては『アイアンガール』シリーズの方が見せ場もたくさんあってよかったかな。
レジスタンス側に裏切り人員がいるような描写がありながらも別に誰も裏切らないっていうところとか、ラスボスは感情のないアンドロイドという設定なのにずっと感情むき出しなところとか、ところどころ雑な構成が目に付きました。全体を俯瞰して確認する人が製作者の中にいなかったんだなぁと。この映画の一番ダメなところはそこじゃないかなと思うのです。
近未来が舞台ではありますが、どうもこういう感じの世界観しかイメージできないのかな。
途中でキューティーハニーはサイヤ人みたいに自分の体を修復していくたびにレベルアップするみたいなことが語られていましたが、それでもラストバトルでちょっとプッツンしたくらいで急に強くなるっていうのもねー。そういうの、もう見飽きましたよ。
キューティーハニー役の西内まりあさんは、キューティーハニーの格好のときは綺麗なのに、それ以外のときは綺麗じゃないっていうのはわざとなんだろうか。通常状態とハニー状態とのギャップを見せたかったのだろうか。
アンドロイドだから関係ないのかもしれませんが、何気にアラフォー設定ですよね、この映画のハニーって。ふと映画の途中でそう思っちゃったら、オバサンが頑張ってるんだよなぁっていう意識が抜けなかったですよ、最後まで(笑)。
三浦貴大氏はいい役者さんではありますが、この映画では無駄遣いでしたね。熱血バカという役どころなのも大きいのですが、一人だけ浮いていたような気もします。