悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2017©りょんりょん) ※映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。

スプリット

ネタバレしています。








 まかぽいの演技は素晴らしい。

 『アンブレイカブル』の続編というか、同じ世界でのお話。ラストに、ブルース・ウィリスが登場します。次回作では、どうやらまかぽいと戦うみたい。

 まかぽいよりも、連れ去られた3人のJKのうちの一人がどちらかと言えば主人公。この主人公は、幼少の頃、おそらく叔父さんに性的暴行を受け、直後に猟銃で殺そうとしますができなかった過去を持っています。しかも、それから暫くして父親が心臓発作で亡くなり、叔父さんに引き取られます(母親は既に他界か離婚してかいない模様)。叔父さんと一緒にいる時間を可能な限り少なくしたかったり、そもそも一人でいたい(人間不信だと思う、当然か)ので、高校では問題行動をわざと起こしています。

 だたこの主人公、イライラします。まぁ、まかぽい以外の登場人物全員が危機管理能力ゼロというか抜けてるので、主人公の間抜けさもこの映画世界では標準なのかもしれません。

 まかぽいの中には、23人の人格があります。元々は一人でしたが、母親からの虐待によって、基の人格(ケビン)を守るために、段階的に23人の人格が作られていった模様。心(?)の中の部屋に、照明に照らされた椅子があって、そこに座った人が肉体を操れるっぽい。人格によって、思考や性格は勿論、頭の良さとか体力とか腕力とかが変わります。

 ここを映像化してほしかったなー。暗闇の中でぽつんと照明に照らされる椅子を巡って、23人のまかぽいが椅子取りゲームをするところを。ここを映像化せずに、何が映画なんだ(笑)。スキップするまかぽいとか、黙々と椅子の周りをうろつくまかぽいとか、遠巻きでぶつぶつ言いながら歩くまかぽいとか、子供のようにはしゃいで走り回るまかぽいとか、屁理屈こねまくるまかぽいとか。ほら、萌えてきただろ。

 一部の人格(デニスとパトリシア)は「群れ」と呼ばれ、他の人格から危険だということでハブられていて表に出てこれなかったのですが、おそらくケビンの人格のときにJK2人(今回誘拐された人達と同一人物かは不明)のセクハラに合ってしまい、それがきっかけとなってケビンを守るためにデニスとパトリシアが主導権を握ってしまいます。

 デニスとパトリシアはビーストと呼ばれる人格を信じていて(その存在はケビンを守るためのもの)、そのビーストを出現させるために(人格の完全固定化と言った方が正解かな)JKを誘拐していたのです(食べるためね)。

 ビーストになると、ショットガンを近距離で撃たれても弾が貫通しないし、食用ナイフで近距離から刺そうとしても刃が折れます。人間の限界を超えるのです。

 ちなみに本名をフルネームで呼ばれると、どの人格が表に出ているときもケビンが登場しますが、ビーストはそれすらも克服したかもしれません(うろ覚え)。

 ビーストになるってことで、まかぽいは五分刈りだし、プロフェッサーとかのX-MEN繋がりかと思いましたよ。しかも、最後は車椅子云々とか言ってたし、これはもうX-MENネタだろうと。『アンブレイカブル』を観たことないんでわからんかったんよー。

 映画としては、まかぽいの23人の人格を描きたかったのか、誘拐された3人の脱出劇を描きたかったのか、焦点が定まってなくて緊迫感がなかったのが残念。いや、ブルース・ウィリスの敵役を紹介する映画として作っただけ、ですね。

 まかぽいがビーストになるのは、もっと映像的に人外っぽくしてほしかった。ちょっと体が青白くなって、血管が浮き出る程度ではねー。あれでは足りない。