悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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コール・オブ・ヒーローズ/武勇伝

ネタバレしてします。





 ヒロインだと思っていた人が、序盤が終わった辺りで教え子の児童と共にラスボスのルイス・クーに銃殺されるところで度肝を抜かれました。緊張感のないアホが真っ先に殺られていく展開は大好き。そういうところも含めて、この映画のあっさりと人が殺されていくところが妙にリアルだったりするんですよね。お話はファンタジーなのに。

 主人公は自警団の団長のおっさんなんだけど、もうかっちょええしか言葉が出ない。まっすぐで、でも他者をきちんと労わり、他者の気持ちも汲み、それでも自分の信じた正義、良心に従って生き抜くという姿勢は見習いたいというか、しないとダメだよね、人間なら。

 団長の配偶者は普通の人かと思ってたら、これまた武術の達人なんだけど、中盤で敵と戦闘中、あっさり敵をやっつけてドヤポーズしてるときに、後方から敵にやられた転がってきた味方にぶつけられて足を痛めるアクシデント。なんで、ここで笑わせポイントを持ってくんねん(笑)。でも、最後まで足を引き摺ってたから、ガチのアクシデントで足を怪我して、そういう設定に変更したのかなと思いました。

 守る価値のない村人という設定といい、展開自体もよくあるものでしたが、テンポを大事にするために人間関係が希薄になっているという弱点はあるけれども、120分をダレることなく楽しませるということを第一に置いて製作した結果だと思いますし、個人的にはダラダラと人間関係を描くよりも好みなので、この割り切り方が私には合っていたように思います。

 もう一人の主人公ポジの人の陰が薄くなりがちだったし、ウー・ジンが演じるキャラのお陰でかろうじて観客に忘れ去られなくて済んでたけど、予告編からはこの人が主人公だと思っていたというのもあり(実際、映画の中でも団長と共に中心人物なんだけど)、余計に本編では存在感が薄かったと思ってしまいました。

 最後は、主人公の攻撃を凌ぎきって生きているルイス・クーでしたが、村人達によってたかって刺されたりなんやかんやされたりでお亡くなりになります。このラスボスの倒され方には賛否両論あると思います。個人的には、こういう倒され方の方がこの映画の雰囲気には合っていたように思います。ただし、守る価値がないと認定されてしまった(映画的にね)村人達が、自分達が団長達を裏切ったことをすっかり忘れて被害者ヅラして(まぁ被害者ではあるねw)ルイス・クーに憎悪をぶつけるという展開はリアルでもあるんだけど、なんかモヤるね。

 トンファー使ってる人はサモ・ハン・キン・ポーのご子息とのこと。似てねー。