悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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君の膵臓がたべたい

この映画のネタバレだけではなく、ワンダーウーマンネタバレすらちょっとしちゃってます。

 

 

 

 


 タイトルから察して、ゾンビ映画とかそういう系統の映画かなと思いつつ、邦画のゾンビ映画ってつまんないものがほとんだしなー(言っちゃったよw)、どうしようかなーと悩みつつ、私自身が急性膵炎で緊急入院したことがあったり(初めての入院でした)、知人が膵臓癌で亡くなられてしまったということもあったりして、「膵臓」という単語には敏感にはなってしまっているので、どうにも気になるのなら鑑賞しようと思い立ち、公開から1か月ほど経ちましたが、やっと突撃してきました。いやー、俺の涙腺を刺激するなよ、攻撃するなよ、バカヤロー、でした。

 ヒロインが余命幾ばくもない青春モノは最近は幾つかあったりして、私が観た映画についてはどれも面白く鑑賞させていただきました。この映画もご多分に漏れず傑作だと思いましたが、鑑賞後の余韻に浸っていると、原作未読ではありますが、この映画が面白かったのは元々のお話による力が大きいのかなと。最近、全く小説は読んでないのですが、この原作は読んでみようかな、なんて思っています。

 他の似たような映画との違いは、ヒロインは病気で死ぬのではなく(劇中でも語られるように、余命を全うするのではなく)、連続通り魔に襲われて死ぬ(殺される)ということです。映画の最初の方でそういうネタ振り(伏線)はありましたが、まさかこの系統の映画でそんなことはしないよなって思っただけに、ちょっと衝撃が強かったです。

 ヒロインの浜辺美波さんは、親父キラー(日本の親父限定だと思いますがw)になる素質満々です。きっとなられることでしょう。ちなみに、ワンダーウーマンはゴッドキラーです。

 実際にこういうヒロインが私の近くにいたら、私はウザいと思って、かなり距離を置いてしまいますね。たとえ外見が浜辺美波さんであっても。

 小栗旬が結構いい役者になってきているような気がします。少なくともこの映画で銀さんの面影はなかったですが、なんとなーくルパン三世の面影はあったように思いました。

 そして、ガム君。使える、というか、素敵な奴。まさかのヒロインの親友と結婚という結果とは。つか、高校生時代と現代の役者がシンクロしてないだろ(笑)。「ガム食う?」というセリフが脳裏から離れません。そして、いつも主人公に「ガム食う?」と尋ねて主人公が断ることによって単なる挨拶レベルになっていた行動が、終盤で主人公がガムをもらったことに面食らう場面が最高ですよ。凄くいい関係性の描き方だったように思います。

 観ている間は、現代版の小栗旬が孤独な感じで描かれているので、ヒロインはやはり膵臓の病気で死んだんだろうなっていうのはわかるのですが、もうお話がグダグダになってもいいから、実は今も生きていて、主人公と結婚していましたっていう内容でもいいや、っていうか、そういう結末であってほしいとさえ思ってしまいました。

 つか、12年間も他人から託された遺書を図書館の中にほっとくなよ。って言っても、あることさえ知らなかったんだから、しょーがないよね(笑)。それにしても、よく12年間も誰にも見つからずにいたよなー。

 劇中で、「真実か挑戦ゲーム」をしていますが、truth or dareっていうゲーム(遊び)は米国映画ではたまに出てきますが(そういう同名のホラー映画がありましたねー。http://ryonryon.hatenablog.com/entry/2012/05/19/101421)、日本でもやってたんかーって思ったけど、なんかとって付けたような感じがしました。