悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2018©りょんりょん) ※映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。

パターソン

disってません。褒めちぎってます。

 


 映画の監督が誰かというのは、私にとってはそれほど重要じゃありません。映画が監督のものだなんて思ってもいないし(そういう映画もあれば、そうじゃない映画もあるし、普遍的にそう捉えるのは間違っているという考えです)。でも、この映画の監督であるジム・ジャームッシュは、私にとっては別格なのです。

 映画は監督のものではないとは思ってはいますが、好きな映画監督はいます。ジム・ジャームッシュ小津安二郎、ジャン・リュック・ゴダールの3人です。勿論、彼らの作品が全て好きというわけではないですが(特にゴダールだよw)、彼らの世界観というか、作品感というか、感触みたいなものが大好きなのです。それは私にとって、ジム・ジャームッシュから紡がれた流れなのです。

 ジム・ジャームッシュが大好きになって、彼が影響を受けたのが小津安二郎ゴダールだと知って、彼らの映画を鑑賞しました。小津安二郎の映画(『麦秋』でした)を初めて観たときは、「ジャームッシュじゃねーかよ」(笑)と思ったくらいです。ゴダールについては、元々ヌーベルバーグの作品群が大好きだったので、あー、この映画はゴダールが監督していたのかーって感じでした。ジム・ジャームッシュの監督した映画のちょっと破天荒になりかける部分や、なんとなく流れる日常の底にある不安定さというのは、ゴダールの影響がかなり強いような気がするのです。

 ということで本作ですが、これまでたくさんの映画を観てはきましたが、映画の魔法にかけられるというのは、こんな感覚なんだっていうのを初めて知りました。

 リリカルで(詩を題材にした映画だから当然ですが)、マジカルで、どうしてジム・ジャームッシュはこんな映画を撮れるんだよって。こんな素敵な映画を撮れるなんて。羨ましい。

 あ、ゴダールと言えば、初期のゴダールと後期のルチオ・フルチはかなり似ていると思います。作風もそうだし、展開もそうだし(ハチャメチャなところねw)、整合性とか考えてもないところだったり(でもゴダールの映画は物語の展開的には整合性が必要ないように作ってると思う)、それから世界観が。と、何故かゴダールの話で締めるのでありました。