なんとなくdisってるかもしれませんが、気に入ってるんですよ、パンフレットも買ったし。
主役の女優さん二人の演技がよかったし、撮り方もうまかったと思うのですが、どうも全体的に物足りないというか、何かが欠けているような感じがしました。そう感じてしまったのは、登場人物の描き方や設定がステレオタイプ過ぎるし、行動が予定調和過ぎるというのもあったと思います。それから、80分という映画としては短い部類の時間なのに、テンポが悪かったように思った部分も、そう感じてしまった要因だと思います。
おそらく低予算で、時間もあまりない中で撮影していたと思うのですが(本来、そういう事情が観客に可視化されてしまうのってどうかなって思いますけどね)、その割にはと書いては失礼ですが、いいショットがかなり撮れていたと思います。
製作陣は、映画的な描き方、撮り方、見え方には結構丁寧に取り組んでいるなという印象ですが、お話を面白く(観客が楽しめる、のめり込める)する部分に関してはかなりおざなりだったように感じました。どちらにも注力する資源がなかったので集中と選択をした結果、なのかもしれませんが。
最初にも書きましたが、悪くはない映画なんですが、何かが足りないというか、欠けているものがあるんじゃないのかと、強く感じました。それが何かは自分でもよくわからないのですが、わかれば大儲けできそうな気はします(笑)。