ちょっとdisったりしてます。でも、パンフを買ったりはしましたよ。
冒頭の主人公と斎藤さんが喫茶店で話してる場面、口の動きと音がズレていて、それが気になりまして、ちょっと映画の世界に入るのを失敗したのが敗因かな。映画館(シネ・ヌーヴォ)の問題かなと思ったりしましたが、喫茶店の場面が終了すると音もシンクロしてたので、元々の映画の作りの問題だったように思います。
主人公の元社長のおっさんの頭の緩さと、人の迷惑を考えない行動力、結局自分しか見ていない身勝手さを丁寧に演出して映像に焼き付けていますが、その主人公の生き様(笑)を我慢できれば、もっと物語に入り込んでいけたかもしれません。
うーん、反省している重犯罪者であったヒロインの社会復帰と、実は重犯罪(殺人)を犯しているのに軽い罪で終わり、結婚し娘もできて幸せな生活をしていたという主人公の配偶者を対立させて描くという重いテーマを、敢えて頭がお軽い主人公をそんな二人の間に据えることで、テーマというか内容を軽く描きたかったような気がするのですが、それをしてどうなるの?っていう疑問には答えていない映画、かな。
ラストとエンドロールに流れる音楽が、映画の空気感に似合っていなかった。