書いてたらかなりdisってしまったけど、パンフレットは買ったし、MX4Dで鑑賞したんですよ。ネタバレもしてるかもしれない。
特撮は、ところどころ立体感に乏しかったり重量感がなかったりしたけど、頑張ってたとは思う。素人に頑張ってたと思うなんて言われるのって、本来凄く恥ずかしいことなんだけど、この映画の製作陣は多分それを理解していないと思う。その意識を変えないと、なんだけど、これってはるか昔から言われ続けてるけど変わらないっていうことは、もう無理なんだろうね。これが限界なんだろうね。だから、劣化パシフィック・リムにすらなっていないんですよ。
大筋の話はいいんだけど、細かいところが雑というか、考えてなさ過ぎて泣ける。お話を作るにあたって、こういう場面を撮りたい、こういう状況にしたいといったことから構築していったんだと思いますが、それがこの映画の緊迫感や迫力をかなり薄めてしまった大きな原因だと思います。そういう作り方が悪いわけではありませんが。具体的には、32年後(35年後か)の世界からやって来た孫にしては、年齢設定が高過ぎませんか。こういうところがダメなんですよ。
シルバー仮面が弱過ぎ(苦笑)。また、等身大ヒーロー時のアクションにキレがなかった。
最終決戦のレッドバロン対ブラックバロンの決着の仕方も、散々操縦者の主人公がプロボクサーって前振りがあったのに、デビルビームみたいな攻撃で終わらせるって、なんかスカっとしないというか。散々パンチ攻撃かまして、ボロボロになってからのビームでエンドならまだ分かるんだけどね。
最後、アイアンキングの相棒の人が出てくるんですが、こういう続編やりたいですっていうスケベ心は大嫌い。というか、この映画を観に来た人をバカにしてるだけだと思うんだけど。もっとスッキリさせてほしい。
レッドバロンとシルバー仮面のデザインはよかったと思います。レッドバロンは動いてる部分もかっちょよかったし。だからこそ、悔しいというか、なんというか。
MX4Dでの鑑賞は消極的選択でしたが、何度か試しましたが、私にはこの方式は合わないですね。どうしても、アトラクションを楽しみにきたのではなく、映画を楽しみにきたんだって思ってしまいます。もっと、映画と連動するような動作デザインの設計をしないとダメだと思う。