悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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マンディ 地獄のロード・ウォリアー

面白かったのですが、いつものことですが何故かdisっていますし、ネタバレかましています。

 

 

 厨二病全開の映画。ということは、未だに厨二病に罹患している人にとってはマストな映画とも言えます。いやー、ナイフの名称とか、場面の構成とか、ほんまに厨二病真っ盛りです(←褒めてます)。なんだかんだ言いながらも面白かったですし、パンフレットも買ってしまいました。600円でしたよ、パンフレット。みんなも買おう。

 お話は単純で、カルト集団に拉致られ、目の前で焼かれて殺された配偶者の仇を討つために、ニコラス・ケイジがカルト集団以上の狂気で奴らを屠る。ただ、それだけです。あ、配偶者の仇というよりかは、自分の感情に折り合いを付けたかった、という印象が観終ったあとは残りましたねー。

 画面がかなり暗いのと、ニコケイが復讐に立ち上がるまでのお話がかったるいのと、妙にイメージ的な場面や展開をしたがったりするので、かなり見辛くてテンポも悪くなっています。また、やっとニコケイが復讐開始をして、テンションだだ上がりになったところで、なんかニコケイの暴走でいきなり敵に捕まるとか、ニコケイ自作の斧(後ろ側は槍にもなってます)というこれまた厨二病全開の武器や、人骨を切り裂く矢を放つボウガンを持っているにも関わらずチェーンソーバトルを入れたいがためにそれらを有効活用できていなかったりで(チェーンソーバトル自体は面白かったです)、テンションアゲアゲなまま逝かせてくれずに無駄にテンションを下げるような構成はどうにかならんかったのかなーって思ったり。壮絶な復讐劇で、きちんと復讐する相手を屠っているのに、なんかスカっとしずらいというか。ラスボスも、実は格闘レベルがかなり高くて無敵だったとか、厨二病ならそういう設定をぶち込まんとあかんやろーがー。

 カルト集団が、配偶者を拉致るために何かの笛(厨二病的な名前が付けられていたw)を吹いて呼び出したバイカー集団が、本当の意味でのバケモノかと思っていたら、実はLSDでイッちゃってる集団だったのは残念だったというか、本当のバケモノでよかったんじゃないかなー。ベルセルクっぽくて。描写も本当のバケモノっぽかったじゃないですか。矢が喉に刺さって大流血なのに死なないとか。これまた厨二病全開なら、そういう設定でいかんとあかんやろーがー。

 その辺りをきちんと整理して提示できていれば、ほんまに後世に残るカルト映画になったのになー、残念だなーっていう映画でした。いや、ほんまに面白かったんですけどね。Blu-rayとか出たら買うだろうし。うん、厨二病全開の映画ということで、かなり観る人を選ぶというか、合う合わないっていう部分で特に。これで、テンポがまだよければねー。

 拉致られた配偶者ですが、カルト集団の洗脳儀式のとき、洗脳補助剤として薬盛られたりしてるのに、教祖が作った歌(という設定で、教祖役の役者の方が実際に歌っているそうです)をバカにしたように笑ってしまったことで、こんなことは初めてだよって感じでテンパった教祖が激おこぷんぷんで、配偶者をニコケイの目の前で焼き殺すという展開はよかったです。

 いや、まー、かなりdisってしまったりしておりますが、ニコケイが好きな方、ニコケイのゴーストライダーに不満がある方、狂気のニコケイが好きな方達には必見の映画だと思います。