悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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全日本プロレス 大田区大会 三冠巴戦

 全日本プロレスTVで生観戦しました。当初はチャンピオン・カーニバルを制した(初優勝)ジェイク・リー選手が、三冠王者諏訪魔選手(専務執行役員でもある)に挑む試合が本大会のメインイベントでした。

 本大会はコロナ禍の緊急事態宣言によって5月から6月に延期され、しかも三冠王者諏訪魔選手が一週間前にコロナの陽性反応が出たということで大会を欠場し、三冠王座も返上することになりました。

 ここで、本大会で世界タッグ選手権が決まっていた宮原健斗選手と青柳優馬選手が三冠挑戦に名乗りをあげ(世界タッグ選手権は延期)、挑戦が決まっていたジェイク・リー選手を加えての巴戦での三冠王者決定戦がメインイベントになりました。

 この三冠王者決定巴戦は二連勝しないと果てしなく戦いが続く形式で、大会冒頭でのくじ引きから、先ずは宮原健斗選手と青柳優馬選手の世界タッグ王座保持コンビの対戦となり、熱闘の末宮原健斗選手がシャットダウンスープレックホールドで勝利。

 続いては疲労困憊な宮原健斗選手とジェイク・リー選手の、先日のチャンピオン・カーニバルでの公式戦(実質的な優勝者決定戦でした)以来の対戦となりました。スタミナお化けの宮原健斗選手も青柳優馬選手の猛攻にかなり体力と精神力を削られていたのか、エースらしい戦い振りではありましたが、ジェイク・リー選手のバックドロップに轟沈。

 続いてはジェイク・リー選手対青柳優馬選手。ジェイク・リー選手は連勝したいところで、青柳優馬選手はここで勝ち残って再度宮原健斗選手と戦い雪辱を果たし三冠王者(タッグも合わせると五冠王者、しかも最年少での三冠戴冠)になりたいところ。青柳優馬選手は場外での右腕殺しでペースを掴みジェイク・リー選手を追い詰めますが、先日のチャンピオン・カーニバルジェイク・リー選手に勝ったパターンを狙い過ぎて読まれてしまったのか、徐々にジェイク・リー選手に削られていき、最後は強引なD4C(垂直落下式ブレーンバスター)で沈められ、その瞬間にジェイク・リー選手の三冠初戴冠が決まりました。

 今の全日本プロレスってどんな試合なの?と問われれば、迷わずこの三冠巴戦を挙げてしまうでしょう。それほどに素晴らしい戦いでした。この3選手がいれば、当分は全日本プロレスは安泰なんじゃないか、そんな気分になりました。

 個人的には宮原健斗選手を応援していましたが、会場が大爆発するのは青柳優馬選手の戴冠でしょうし、当初の予定どおりならジェイク・リー選手の戴冠だよなと思いつつ、実際にジェイク・リー選手のベルトを巻く姿を見ると、惚れ惚れしました。痺れました。

 不満としては、次期エースである青柳優馬選手を道化師的な扱いにしてしまったことでしょうか。去年も同様のミスを青柳優馬選手の売り出し方に対してしてしまっているので、人員がいなかったという部分を差し引いてもマイナス点を付けざるを得ないでしょう。

 8月開催の王道トーナメントで青柳優馬選手が初優勝して、王者のジェイク・リー選手にリベンジという流れくらいしないと取り返せないイメージダウンであることは申し添えておきます。

 それから、大会の品質を下げるような試合(ジャンボ鶴田メモリアルマッチです)があったのは非常に残念というか、酷いなと思います。私は思い出補正が効かないタイプなので、単純にもう動けなくなった人達がリング上でプロレスごっこをしているだけにしか見えません(土方選手は除きます)。こういう試合はもうやらなくてもいいのではないでしょうか。

 と最後は愚痴っぽくなりましたが、ジェイク・リー選手、おめでとうございます。これからの活躍を楽しみにしております。