悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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ネタバレしています。

 

 

 

 ジェイソン・ステイサム(主演)、ガイ・リッチー(監督)の二人が久し振りにタッグを組んだ映画が早くもAmazonプライム・ビデオにあったので鑑賞しました。ついこの前まで劇場公開してましたよね。観に行こうと思ってたんですが、時間が合わずに断念していたのでこんな早くに観れてよかったです。

 本作はフランス映画の『ブルー・レクイエム』という映画のリメイクとのことです。ステイサム主演ですが、ガイ・リッチー監督ということもあってか、いつもの彼の無双はありません。強盗団?のボスであり戦闘能力はかなり高いですが、敵側も退役軍人の集団なので結構ぼこられてますし、タイマン勝負でもなんとか勝てたっていう程度の扱いです。

 重々しい雰囲気というか、息が詰まるような雰囲気が全編に渡って漲っているので(閉塞感もあります)、観る人を選ぶ映画でもあるかと思います。結末も一応ステイサムは復讐を果たすのですが、スッキリしないような終わり方(余韻がないからかも)という印象も強く、一言で言えば重苦しい映画でした。

 強盗団のボスのステイサムは息子にはメロメロです。映画におけるマフィアのボスって息子にメロメロ設定が多いですよね。息子と会う日に何故か職場では現金輸送車を襲う手筈の日で、そういう日に息子と会う日を設定しちゃってるステイサムはダメダメだろう(この日は息子の試合か何かがあったので仕方がないけどね)。違う、そうじゃない。

 ステイサム一味が狙っていた現金輸送車を退役軍人集団も襲う計画を立てていて、襲撃ポイント的に退役軍人集団の方が先に襲う形となりました。部下のドジ?で仕方なく現場に居合わせたステイサムの息子は殺され、ステイサムも何発も撃たれて重傷となります。

 息子の仇を討つために裏組織の人達をボコったりして調査しますが犯人の糸口は掴めず、警備を担当していた警備会社に内通者がいるんじゃないかと部下に言われたステイサムは、その警備会社にFBIにも協力してもらい、これまでの身分を偽って経歴を詐称し警備員として潜入します。

 退役軍人集団はブラック・フライデーに警備会社の倉庫にお金が集まるところを一挙に掠め取るという計画を立て実行します。退役軍人集団も犠牲者を出しつつ、最後はステイサムの息子を直接殺したジャンという男が生き残り、まんまと一人でお金を奪って脱出します。

 ステイサムはなんとか退役軍人達を殲滅しつつ生き延びてて、混戦の中で現金が入った鞄の中にスマホを仕込ませることに成功し、そのことでジャンの居所を突き詰めて、息子が殺されたのと同様の方法でジャンを撃ち殺して部下が運転する車に乗って去って行き、映画は終了です。

 ステイサムの仲間達もいい味出してるキャラクターが多いのですが、必要なかったように思います。物語に重厚さを加えるというよりかは、ノイズにしかなってないように思いました。がっつりカットしても映画としては成り立ってしまうので、もっとシンプルにしてもよかったような。この仲間達が終盤にステイサムの援護に登場し、退役軍人集団と集団バトルなんてやってくれたら大喜びでしたが、そういうこともなく。

 時系列をいじくるのってガイ・リッチーの得意技でしっけ?うまく押さえてはいると思うけど、時系列をいじくる展開をテクニックとして見せたかっただけなのかなという印象が強かったです。時系列をいじることで効果的になる場面もあれば、単にややこしくなっただけという側面もあり難しいものです。