悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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マトリックス レザレクションズ

軽くネタバレしていますが、マトリックスの場合、事前に色々と情報を得てから観た方が面白いかもしれません。特に一回しか観ない場合は(という言い訳です)。

 

 

 

 

 

 

 

 殺し屋を引退したジョン・ウィックは自分の今の生活が夢の中なのか現実なのかの区別がつかなくなり、行きつけの店でよく遭遇する元配偶者(恋人)に似た人妻に、周りからの支援も受けて猛アタックして略奪するという恋愛映画でした。

 いや、マジでこんな映画です。

 色々と言いたいことはあるんだろうけど、これなら続編という位置付けではなくて、リブートとした方がまだ楽しめたと思いました。主演はキアヌ・リーブスのままでいいけど(笑)。

 と、観終わった直後は思っていましたが、本作はジョージ・A・ロメロ監督の『Night Of The Living Dead』に対する『Dawn Of The Dead』のように、一作目からの続編でありつつ一作目(というか初期三部作かも)のリメイクという映画だったように思えてきました。リメイクでもあり続編でもあるという構造だったんじゃないかなと。勿論、リブートという意図もあったように思います。

 鑑賞中は、監督の意図としては一作目は忘れてほしいと思っているんじゃないか、結果的に一作目をパロディ化してしまったんじゃないかと受け取っていたのですが、リメイク(やリブート)の要素もあるのだとするとこういう扱いにせざるを得なかったのかなと思い直しました。

 過去作を観ていなくても楽しめるように作っているといいますか、過去作を知っているともっと楽しめるという作り方ではなく、過去作を知っていれば別の楽しみ方ができるように作っているように思えました。

 これまではネオ(男性)が救世主扱いされていましたが、今回はトリニティ(女性)がその立場になったということで、それは監督自身を反映しているかもしれないけど、一作目からの流れと比べてしまうとパロディになってしまうことを恐れているようにも思えました。だから過去作をゲームの中の歴史として取り扱う設定にしたのかな。

 本作でのネオは狂言回しというか、単に振り回される立場でしかなく、うる星やつらで言えばラムか面堂終太郎のポジションでしかないんですよね。うる星やつらの主人公は諸星あたるだから(まさかうる星がリメイクされるとはw)。

 ただね、なんだろう、色々と作り手側の思惑みたいなものは感じつつも、どうも煮え切らないというか、だから何?という気持ちが残るというか。娯楽映画ではないと言われればそれまでだけど、もっと観客を楽しませるという意気込みだけはほしかったなというか。