悲しみの果てに、死者の群れをお願いします。

演歌・オブ・ザ・デッド 公式サイト(2005-2024©りょんりょん) ※(主に)映画感想dis blogです。かなりdisってるので、不快になられた方にはお詫び致します。ごめんなさい。

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THE UNCROWNEDのこと

 令和4年8月5日に、かねてよりガンで闘病中であったボーカリストのSHALさんが永眠されました。令和4年8月17日にメンバーであるTakeshiさんから公式サイト及び彼のツイッターにて公表されました。

https://uncrownedband.wixsite.com/uncrowned/gallery

 最近は以前に比べてガンでも治ったというニュースをよく目にしていたこともあり、正直に言えばSHALさんも治るだろうと楽観視していました。そんなことなので、はっきり言って辛いので、何かを書いてその辛さを紛らわしたいという気持ちです。

 THE UNCROWNEDとTEARS OF TRAGEDYの二つのバンドによって、それまで10年以上(だったかな)遠ざかっていたライブに行き始めたのでした。それだけ、私の心にグサッと突き刺さる両バンドです。今でも大ファンです。

 THE UNCROWNEDは、ギターでリーダーのTakeshiさんが以前やっていたバンド(ユニット)のACTROIDの2ndアルバムを作りたいという気持ちから始まったようです。なかなかボーカルが決まらなかったのですが、たまたま昔からの知人であったSHALさんが忘年会(だったかな)で歌った泰葉さんの「フライディ・チャイナタウン」に衝撃を受け、ひっそりと録音。それを実弟で初代ベースであるNaoki氏に送り意見を求め彼女しかいないだろうと後押しされ、これまで音楽活動どころかカラオケでもあまり歌ったことがなく、自分の声にコンプレックスを持っていたSHALさんを口説き、バンド結成にまでこじつけられたとのことです。

 TakeshiさんはSHALさんとは昔からの知人ではありましたが、SHALさんが歌っているのをそれまで聴いたことがなかったようです。この忘年会もほぼ罰ゲーム的な感じで無理矢理歌わされたっぽかったようです(ライブのMCでそう仰られていたような)。

 当初はACTROIDの2ndアルバム用の曲をSHALさんに歌ってもらおうと考えられていたとのことですが、SHALさんの声にマッチした曲を新たに作ろうと方向性を修正して完成したのが1stアルバムの楽曲群です。POPでメロディアスで素晴らしい曲が目白押しのアルバムとなりました。

 私がTHE UNCROWNEDを初めて聴いたのはPVになっている「REVIVE」で、いきなりNaoki氏のマルセル・ヤコブばりの(ビリー・シーン的ではないことに注目←個人の感想です)ベースソロから始まる同曲は、ベースソロ好きの私の耳を捉えるのに十分でした。そして、曲がいい。ギターソロもセクシーでメロティアスで、これまた大好物。SHALさんのボーカルもハスキーでありながらも耳馴染み良く、情熱が先走っているような勢いにこちらまで飲み込まれそうになりました。

 このPVの撮影時、通常はエアギター、エアベース、エアボーカルなのですが、SHALさんは実際に撮影中も歌っていたそうです。ご本人は初めてのこういう撮影でもあり、そんなことは知らなかった的なことをライブのMCで仰られていました。

 1stアルバムが発売された当時の私は年齢的な問題もありライブに行くのはしんどいので敬遠していましたが、どうしてもこのバンドはライブで観たい、聴きたいと思わせてくれました。大阪で1回、名古屋で2回(うち1回はNaokiさん脱退最後のライブでした)、東京で2回か3回、ライブに参加させていただきました。そのライブでのSHALさんの一生懸命さを思い出します。

 そう言えば、初期の頃のライブの前にはSHALさんが肋骨折ったりとか、車が故障したりとか色々とトラブルが起こるということをMCでお話されていました。

 とりとめもないことばかり書いてきましたが、末筆ですがSHALさんの逝去について心よりお悔やみ申し上げます。

 

P.S.

2ndアルバム『WITNESS』が令和4年9月21日にリリースされます。